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オデュッセウスから考えるファルブラヴ産駒の好走パターン・血統分析

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先週の函館の新馬戦ではファルブラヴ産駒のオデュッセウス(母ライツェント)が勝利した。番手を追走して馬が追い出す中、手綱を抑えたまま直線へ。最後は2着馬に詰め寄られこそしたが、強い勝ち方をした。次走は函館2歳Sを予定しており、有力候補に挙げられている。そういう訳で、今回はファルブラヴ産駒について分析をしてみたい。

■ファルブラブ産駒の特徴

まずファルブラヴ産駒の特徴を紹介したい。

まず距離適性についてだが、代表産駒がワンカラット(フィリーズR)、アイムユアーズ(フィリーズR)、エーシンヴァーゴウ(セントウルS)というように短距離路線での活躍が目立つ。実際、ファルブラヴ産駒の統計を見てみると「1000mからマイルへと距離が延びれば延びるほど勝率や連対率が落ちていく」という特長がある。
ただ面白いのはアイユユアーズがクイーンSを勝利しているように1800m戦は成績が良い。そして、1800mから距離が延びるとやはりパフォーマンスが落ちていくという面白い適性距離を持っているのが特徴と言える。

■ファルブラブ産駒の馬場適性

そして次に触れておきたいのは馬場適性である。

アイムユアーズやワンカラットの名前を見て「洋芝が得意」と感じる人も多いだろう。実際、洋芝適性は高い。2010年から2014年までの過去5年間でファルブラヴ産駒が最も多く勝利しているのは函館芝1200m(9勝)である。血統背景からしても香港などで活躍したファルブラヴの重厚さを受け継いでおり、洋芝への適性が高いのだろうという推測ができる。

そして上記の3頭の代表産駒は中央4場の中では洋芝適性がリンクしやすいとされる阪神で重賞勝ちを収めている。ただし注意したいのは中央4場の中では率だけで言うと阪神の芝コースの勝率は最も悪い(阪神6.5%、東京12.0%)。このあたりの実際の統計とは乖離がある印象には注意しておきたい。


■牡馬のファルブラヴ産駒は走らない?

こうした問題を紐解く上で重要になってくるのは、やはりファルブラヴ産駒の「性別による性能差」だろう。

上記の代表産駒を見ても牝馬の活躍馬がとても多い。2015年6月時点のファルブラヴ産駒の賞金獲得ベスト20位を性別ごとに分類すると【牡馬1頭、牝馬15頭、セン馬4頭】と牝馬優勢が明らかな結果が出ている。

こうした事実はすでに広く知られているが、これを上記の馬場適性とあわせて考えると、洋芝適性以上に「季節」というファクターが重要だと言えそうだ。つまり、「夏が得意な牝馬が優勢→夏場の洋芝は得意」という図式である。

実際、スピードが要求される新潟のアイビスSDでも勝ち鞍があることを考えると、洋芝への適性以上に季節を重要視したほうがより的確にファルブラヴ産駒の好走パターンを捉えられる可能性が高い。数少ない牡馬・セン馬の中からトランスワープというサマーチャンピオンが誕生していることもこの推測を後押ししてくれるだろう。

■ファルブラヴ産駒の血統・配合ポイント

そして、最後の締めくくりとして血統について触れておきたい。

ファルブラヴ産駒はその重厚なイメージもあって、たとえば母父にサンデーサイレンスを持つ牝馬との交配がうまくいきそうな印象はあるが、実際はそこまででもない。確かにダンスファンタジア(フェアリーS)という重賞馬も輩出しているが、獲得賞金が1億円を超えているのはマコトナワラタナ1頭のみ。ファルブラヴ産駒全体の中ではそこまで目立った成績ではない。

この理由は先ほどから触れている「短距離志向のスピードをもっており、実はそこまで重厚な産駒ではない」というあたりが関連している。つまりSS系が持つ素軽さがなくても日本の馬場には対応できるのである
そして産駒全体としてはスピードを強調したほうが良い成績を残しており、距離適性に幅を持たせるSS系の特性がそこまでプラスに働かないと分析できる。またスピードを強化するためのミスプロ系との配合もあまり目立った成績を残せていない点にも注目したい。

■ファルブラヴ産駒まとめ

・圧倒的に牝馬の成績が優勢
・原則的に距離が短いほど好成績。例外的に1800mは得意
・夏競馬が得意。POGなら早期入厩している馬を狙うべき
・母父SSの馬は過信できない。ミスプロ系の母を持つ産駒も微妙

(文=桜木悟史) @satoshi_style

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