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クロフネ産駒の配合成功パターンを探る(2014年産キャロットクラブ募集馬考察付)

| 2件のコメント

いきなり動画から始まって申し訳ないが、好きな種牡馬をあげろと言われたら、ローエングリン以外ではこの馬をあげるだろう。そうクロフネだ。ノーザンホースパークへいくと、なぜかいつもクロフネのグッズばかり買ってしまう。

個人的に芦毛に縁があるのもあるが、なんといっても武蔵野SやジャパンCダートで見た、颯爽と後続を突き放す姿は衝撃的だった。あの興奮を再びクロフネの子どもで見てみたいという一競馬ファンとしての願望もある。

そんなクロフネ産駒だが、種牡馬としても優秀の成績を残している。リーディング争いでは、2011年3位→2012年4位→2013年10位→2014年12位と成績は落としているが、毎年のように重賞勝ちを収めている優秀な種牡馬だ。そこで今回はクロフネ産駒の傾向を分析してみたい。

■クロフネ産駒の馬場適性

まず馬場適性だが、これは意外に感じる人もいるかもしれないが、基本は芝向きと考えたほうがよい。
父があれだけダートで圧倒的だったのでダート血統だと錯覚しがちだが、中央のダート重賞勝ちは2015年のマイネルクロップ(マーチS)が初。実際、統計を見てみてもダート戦はクラスが上がってくると苦戦する傾向がある。

■クロフネ産駒の距離適性

次に距離適性だが、スプリント~マイラーが優秀な成績を残している。クロフネ産駒の賞金上位を洗い出してみると以下のような結果となる。

ホエールキャプチャ(ヴィクトリアM)★
カレンチャン(スプリンターズS)
スリープレスナイト(スプリンターズS)
フサイチリシャール(朝日杯FS)★
ブラボーデイジー(ヴィクトリアM2着)★
セイコーライコウ(アイビスSD)★
アースソニック(京阪杯)
マイネルクロップ(マーチS)★
クラリティスカイ(NHKマイルC)
スターシップ(大沼S)

こうしてみると、やはり1000~1800mで活躍した馬が上位を占めている。基本的にはスプリント、マイル路線で活躍することを期待したい。

また上位を見てみると、少し興味深いことに気づく。上位の馬の中でダートで活躍したのはマイネルクロップとスターシップの牡馬2頭。ともに芦毛である。
そういう観点で見た場合、「ダート適性が強いクロフネ産駒は芦毛に出やすい」という仮説は考えられる。この分類で考えるとフサイチリシャールが微妙な立場になるが、フサイチリシャールも初めてのダート挑戦となった武蔵野Sで5着に入っている。人気こそ1番人気だったので好走とはいえないが、初めてのダート、しかも重賞で5着ならば適性がないとは言い難い。ちなみにフサイチリシャールはドバイでも16頭中6着とそこそこの成績を残している。

この上位だとホエールキャプチャはダートとはあまりが縁がなかったが、ブラボーデイジーもダート戦線で好走はしていた。また興味深いのは関東オークスに異常に強い点だろう。今年の勝ち馬ホワイトフーガをはじめ、ユキチャン・ホワイトメロディーなど3頭の勝ち馬を輩出している。

これらのことから「芦毛のクロフネ産駒はダート適性がある」という仮説は頭に入れておきたい。
そのことから、たとえば今年のキャロットクラブの募集予定馬の中でいえば、カスタリアの2014(母父サンデーサイレンス)、ヴァイスハイトの2014(母父アドマイヤベガ)の2頭はダート馬ということを考えながら、それが馬体にマッチしているのか検討していくべきだろう。

ちなみに、クロフネをフィリーサイアー、つまり牝馬優勢の種牡馬だと書いている方もいるが、私はそう思わない。確かにホエールキャプチャ、カレンチャン、スリープレスナイトというメンツを見ると牝馬のイメージが強いが、ベスト10位の内訳をみると「牡馬6頭、牝馬4頭」。それ以下の順位を見ていっても、明確な牝馬優勢という根拠は見られない。
なぜこのような印象があるかといえば、これは距離適性とかかわってくる。マイル前後の活躍馬が多いので、その前後の重賞が充実している牝馬路線での活躍が相対的に目立つ結果になっている。基本的に牡馬・牝馬で能力の差があるとは考えなくていいだろう。

■クロフネ産駒の血統・配合ポイント

そして最後は配合面から考察していきたい。

おそらく皆さんご存知の通りだが「クロフネ産駒は母父サンデーサイレンスが王道」だ。
上記の獲得賞金ベスト10のうち、★がついている馬は母父にサンデーサイレンスを持つ。それ以外のOPクラスで活躍した馬を見ていってもやはり母父にサンデーサイレンスを持つ馬が多く、確率論からすればPOGにしても一口馬主にしても、まずは母父サンデーサイレンスから入るのが定石だと言えるだろう。

なぜこのようなことになるかと考えると、先ほどの毛色の話が少し関連してくる。
おそらくクロフネは母系の良さを押し出すタイプの種牡馬。だから父にサンデーサイレンスを持つスピードのある牝馬の良さをそのまま産駒に伝えられる。一方で珍しくクロフネ側が主張してくると、毛色が芦毛になり、ダート色が強くなるという理論はある程度、説得力があるように思われる。

この理論をもとに今年度のキャロットクラブの募集馬を見てみると、先ほど紹介したカスタリアの2014は母父サンデーサイレンスで芦毛、そしてもう1頭の母父サンデーサイレンス持ちであるフローリッドコートの2014は鹿毛。血統・毛色ではこの馬がスプリンター~マイラーの芝馬の可能性が高い。

またクロフネ産駒で難しいのは、母父父サンデーサイレンスの場合だ。クロフネ産駒を分析していくと「SS系と相性がよいというよりは、サンデーサイレンスと相性がよい」というひとつの解釈ができる。
2015年7月時点の獲得賞金上位50頭のうち、母父サンデーサイレンスは19頭なのに対して、一世代分だけサンデーサイレンスの影響が弱まった母父父がサンデーサイレンスの馬はたったの4頭。このことから前記のヴァイスハイトの2014やフェルミオンの2014(母父アグネスタキオン)は血統面ではマイナス評価となる。

あとSS系以外ではトニービンとの相性は良く、カレンチャンやフラムドパシオン、ポルトフィーノなど能力の高い産駒を輩出している。

■クロフネ産駒まとめ

・父のイメージと違って芝向きの産駒のほうが優勢
・ただし毛色が芦毛の馬はダートの向きになる場合がある
・スプリンター、マイラータイプがいい成績を収めている
・血統面では母父サンデーサイレンスが王道
・一方、母父父サンデーサイレンスの産駒はややマイナス

(文=桜木悟史) @satoshi_style

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2件のコメント

  1. さすがに名馬クロフネといいますか、豊が名前を呼んだら寄ってくる。
    テレビ出演者としては、満点の挙動ですよね。
    クロフネの話じゃなくなってしまいますが、桜木さんがクロフネ産駒で、大物を見たいとおっしゃるように
    私も、タイキシャトル産駒で、ロードカナロアのような馬が見たかった人間です。
    それだけが原因ではないでしょうが、日本のスプリント路線が長く低迷したのは
    シャトルが、思ったほどの大物を出せなかったのも一因だと思っています。
    もちろん、バクシンオーなどを貶めるつもりはないんですが。

    クロフネには、父の走れなかったドバイで、ぶっちぎる姿を見せてほしいものです。

  2. >黙殺常習犯さん
    コメントありがとうございます!
    私もその気持ちはよくわかります。POGを始めた当初は、かなりタイキシャトル産駒に期待していて、多く指名しましたが、その期待に応えてくれた仔はほとんどいませんでした。
    ただ面白いのは、ハーツクライとの組み合わせで、母父としての存在感を示し始めた点でしょうか。そのうち、母父タイキシャトルの短距離のスペシャリストが誕生するんではないか、そんな予感を持っていたりします。

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