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【パカパカファーム単独取材 第1回】パカパカファームの強さを探る~人間への信頼を育む~

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先月、関係者のご厚意により北海道・日高のパカパカファームにご招待頂き、見学させて頂いた。
今週から来週にかけて全6回にわたって「パカパカファームの秘密」「パカパカファーム期待の2015年度産駒」を紹介していく。

新冠の道の駅-サラブレッドロード新冠-から車を走らせること約30分、海岸沿いの国道から細い山道に入っていくと目の前に広い牧草地が開ける。その脇では、パカパカファームが新規で建設している仮説厩舎が工事中だった。あまりに放牧地が広いので天候の急変などの緊急時に備えて、放牧地の端にも仮設厩舎をつくることを決めたそうだ。

その工事現場を右手に見ながら坂道を登っていくと、パカパカファーム厚賀分場へ到着する。パカパカファームはもっと山の中にある本場とこの厚賀分場で繁殖牝馬や産駒を管理している。

分場に到着すると、まずは今年誕生した産駒の中でもパカパカファーム代表のハリー・スウィーニー氏の「一番いい馬を見せてやってくれ」という指示で用意されたという3頭の若駒を見学させて頂いた。この3頭については第4回以降で触れたい。

ラヴアンドバブルズの2015

ラヴアンドバブルズの2015(父ディープインパクト)

ここで驚いたのは「産駒がとても大人しく訓練されている」という点だ。
今回は他の牧場などでも1歳馬を見学で回っていたが、他のどの牧場の馬たちよりもしっかりと立ち姿をキープして、とても大人しくしていた点が印象的であった。

この点について担当者の方に質問をすると「幼いころから人に慣れさせている」からだと言う。生まれた時から人間が近くにいて、家族のように接しているから人間を怖がらないそうだ。

さらにパカパカファームでは2年前の夏から見学ツアーも実施している。そういった経験もあって、大人数に囲まれても動じない精神的な強さが養われているのかもしれない。実際、パカパカファームの活躍馬たちを見ているとディープブリランテクラリティスカイのように、好位から競馬をできる自在性の高さがある。こうした背景には幼いころから密に人間とコミュニケーションをとっていることが要因なのかもしれない。

Pacapacafarm_1

実際、突然の訪問者である私が放牧地に入っていくと、逃げていくどころか接近してきて、顔を押し付けるほどであった。他の牧場でも似たように愛着を持って馬に接しているはずだが、パカパカファームの馬たちの人間への慣れ方は他ではなかなかお目にかかれないだろう。この点についてお聞きすると「スタッフに外国人が多い」ことを挙げられていた。具体的にどう違うのかまでは分からなかったが、そこにはホースマンシップの差があるのかもしれない。



これらの人間への信頼を構築している一方で、パカパカファームは早い時期から「夜間放牧」を取り入れているという。夜間放牧を取り入れることで競走馬としてのスタミナなどが鍛えられ、よい影響があると言う。

しかし一言で夜間放牧といっても馬が野生化してしまったり難しい面もある。実際にパカパカファームに近隣の牧場から「どうやって夜間放牧をうまくやっているのか?」という質問もあるそうだ。これに対して特に意識している工夫はないという。やはり根底には「人間への信頼」があり、そこと野生で磨かれる強さのバランスが成立してはじめて、パカパカファームの育成がうまくいくのである。

パカパカファームの放牧地はひとつの区画で12ヘクタール程度あるという。2015年のNHKマイルC勝ち馬・クラリティスカイもこの放牧地を駆け抜け、雪の日も元気に過ごしていたそうだ。そういった自然の中で生きた経験がパカパカファームの馬たちに強さを与えているのである。

Pacapacafarm_2
▲この丘陵地での放牧が競走馬として体力を支えている

最後に面白い話をひとつ。パカパカファームでは、赤い車が放牧地を巡回して、馬たちにエサを与えている。なので、馬たちは赤い車を見るとエサがもらえると思い、車を追いかけるのである。若駒の集団には序列があって、見ているとどの馬がボスなのかもわかるという。そうした遊びの中で競争心や馬社会での生き方も学んでいるのだろう。やはり優秀な成績の裏側にはユニークな育て方があるのだと実感させられた一幕だった。

(文/写真=桜木悟史) @satoshi_style

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