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馬体派ではなく、血統派を選んだ理由

| 4件のコメント

こんにちは。
競馬ブロガーの桜木です。

ここ近年、POGにしても一口馬主のほうにしても血統をより重視している私ですが、そのあたりの理由を書いていこうかと思っています。

ただし先に書いておきますが、これは馬体派を否定する内容ではありません。基本的に私は馬体派と血統派は違う宗教みたいなものだと考えており、仏教徒が「ここがヘンだよ、キリスト教」みたいな感じで思っていることを書き綴っていきたいと思います。

■馬体派を選ばなかった理由

まず馬体派を選ばなかった理由としては、自分のライフスタイルが大きく影響しています。馬体の見極めをするには、当然、数多くの馬体を見ていくことが必要になります。しかし私の場合は土日の仕事も多く、競馬場に行けなかったり、競馬中継をまったく見れない日もあります。

そうすると、やはり馬体派を極めていくには圧倒的に場数が足りないためにこちらの方向性を断念したわけです。あと個人的には、馬体を見ていく上で「ヨコの比較よりもタテの比較が重要」だと考えています。馬体派にもいろいろな方がいると思うのですが、やはり説得力が感じられる方は「前走よりもここがこう変化している」というような指摘がしっかりしているように思えます。ですので、パドックやカタログのように多数の中からナンバー1を選ぶアプローチよりも、その個体がどのように成長していくのかという着眼での相馬はアリだと思っています。

■馬体の見極めをヒトに例えると…

こんなことを書くと馬体派の方から「バカか?」と言われるかもしれませんが、他理論の信仰派からすると馬体の見極めをヒトに例えるとその難しさがわかるかもしれません。

POG本や一口馬主のカタログを見て馬を選ぶというのは、人間にたとえるならば「幼い子供を一列に並べて、その中から駆けっこで一番速い子を選ぶ」ような作業です。こう考えると、非常に難しいように思えます。おそらく大雑把には「この子はちょっと太ってるから足が遅そうだな…」とか「この子は足が長くて足が速いかも」ぐらいなことはわかるかもしれませんが、明確にわかるようには思えないわけです。

そして足が速いかはどうかはプロでも実際に走ったりするのを見ないとわからないのではないでしょうか。写真や歩いている動画だけで速いか遅いかを判断するのは容易とは思えません。なので、第三者から見た場合に、馬体診断は故障リスクを見極めるには役立つと思いますが、能力の見極めにはどこまで有効なのかはわからないのでは?という疑念があります。

あとカタログの写真をそこまで信用できるのかという疑問もあります。カタログの写真は何度も何度も馬の姿勢を正して撮影しています。それは馬本来の姿勢ではなく、偽りの姿だと個人的に考えています。人間にたとえるならば、みんな、背筋をピンと伸ばしてるわけです。とりわけノーザングループはこのあたりにもの凄い神経を使っているはずです。ですから、馬本来の姿勢を見るにはツアーなどに参加することが必須だと考えています。私は仕事の都合もあってツアーには行けないので馬体派を諦めました。

■馬体派の真骨頂

あと馬体派にとって凄く難しいであろう点は「写真やカタログを見ている時期と、実際に競馬場を走る時期にはタイムラグがある」という点です。

私も一口馬主をやっているのでこういうことが多いのですが、「カタログに載っている時から体型がもの凄く変わる」ということがあります。時には体のバランスさえも変わってしまうことがあります。これがPOGであれば雑誌掲載からデビューまでおおよそ3ヵ月から半年ぐらいのラグで済みますが、一口馬主となると1年以上のラグが生まれます。これを見極められるかどうかが馬体派を極められるポイントなのではないかと勝手に思っています。

ここで少し話が遡るのですが、先ほど書いた「ヨコの比較よりもタテの比較が重要」であると書いたのは、どのように成長していくのかという予測がつくかどうかが馬体派の真骨頂ではないか、と個人的に考えているからです。パドック派でいえば、その馬をデビュー時から見ていたりして、どのように成長してきたかがわかると馬券の役に立つはずです。

もしこの能力があるならば、カタログなどを見れば将来の姿を想像することができるのでしょう。個人的には、カタログ時点の良し悪しを見極めることよりも、この点における相馬をいかに磨くかがポイントなのではないかと勝手に思っています。

■余談:血統派を選んだ理由

以上が私が馬体派を断念した理由です。ではなぜ血統派を選んだのか?

一方で私が信仰している血統についても少しだけ語りたいと思います。まず血統理論は素人でも騎乗で楽しめる点がポイントです。特に土日に時間がなくても、自分の好きな時間に勉強ができるという利点があります。

あと馬体派は数字的に統計をとりにくいというところもポイントでしょうか。カタログに載っている写真のバランスや角度などをデータ化できたら面白いと思うのですが、なかなかそういう観点の馬体理論は少ないように思います。割と個人的なフィーリングによる部分が大きいので、あとから復習しにくいと考えています。

一方、血統理論は成功例から逆算してデータを出せます。
たとえば「父○○○×母父○○○で賞金1億円超え」というデータであれば、パーセンテージでデータを出すことができます。血統理論は基本的に確率論であり、ピンポイントで当たりを引くための技術というよりは、いかにハズレを引かないかの打率を高めるための技術だと思っています。

もちろん血統でも全兄弟でも全然成績が違ったりなど血統理論にも欠陥はあります。馬体派と血統派、どちらが優れていると論争はあまり意味がありません。両者のいい部分を取り入れていくことが大切です。私の場合では、まずは血統である程度、候補をふるいにかけて、そこから馬体の故障リスクという観点で馬体を見ており、馬体も見ていますが血統派を名乗っているのです。

(文=桜木悟史) @satoshi_style

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4件のコメント

  1. いろんな楽しみ方ができるのが競馬のいいところですね
    私は馬体も血統も詳しいわけではないのですが、よく見るポイントは胸前が発達した馬、ケツがデカい馬を重視しています
    理想の馬体はサクセスブロッケンです(笑)
    血統はヘイロークロスやリファールクロスを好んでとってます

  2. >sea-biscuitさん
    コメントありがとうございます。
    まさにその通りですね。いろんな楽しみ方があると思います。自分があんまり個々のパーツには興味がなくて、全体のバランス重視だと思います。個人的には一番理想の体型だったのはシュヴァルグランですね。あれはカタログ見た瞬間、「カッコいいー!」と思いました(笑)

  3. 私も血統派なんですが、理由は走る馬の馬体がわからないからです。
    大体同じに見えるのですが、何が違うんですかね笑
    あと血統表を眺めるのが楽しいです。
    ただ血統派は過去のデータを基準に考えるんで、例外が突然出た時に脆くなるのが弱点かと感じています。(今年で言ったらディーマジェスティ)
    でもそれはそれでまた勉強になるからおもしろいんですけどね。

  4. >コイコイさん
    コメントありがとうございます。
    そうなんえすよねぇ、馬体派が理想とする馬体がどういう馬体なのかわからないので、どの馬に似ていたら正解なのかってのが難しいですよね。その点、データ派はある程度の成功パターンがあるので、それに合うのか合わないのかを判断するのでわかりやすいですね。コイコイさんのおっしゃる通り、例外には弱いですが(笑)

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