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愛馬ゴットフリートの引退・・・

| 2件のコメント

先週、愛馬のゴットフリートが引退しました。
通算23戦3勝、獲得賞金は1億円には達しませんでしたが、本当に思い出深い愛馬でした。

出資した当時はそこまで馬体にも魅力を感じなかったものの、その顔が本当に父親のローエングリンにそっくりで出資を決めました。

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その後、名前を応募して採用された時は嬉しかったですね。こんなにそっくりですから「ローエングリンの後継種牡馬になってくれるじゃないか?」という想いもあって、ワーグナーのオペラ『ローエングリン』の中で白鳥の騎士・ローエングリンが去ったあと、ブラバント公国の後継者となった人物の名前をつけました。

その後、2歳になっても夏前の動画を見ていても「まだまだパワーが足りない」と感じていました。そんな中で9月にデビューを迎えました。この時は正直「見どころがあればいいか」ぐらいの気持ちで現地まで応援にいきました。それが好スタートを決めると、直線では簡単に抜け出し優勝。この時ほど競馬場で叫んだことは後にも先にもないと思います。ウィナーズサークルに向かう内に目には涙が溢れていました。大好きな馬の子どもが、父親が得意にしていた競馬場で勝利をあげる。これほど感動的なことはありません。

その後、ゴットフリートは新潟のきんもくせい特別に向かいます。その時もまだ正直、能力は半信半疑ということもあり新潟までは応援に行きませんでした。その時は、それから3年以上も勝ち星から遠ざかるとは思ってもいませんでした…。

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無傷の2連勝で迎えた朝日杯FS。この時はもちろんレースも興奮しましたが、一番興奮したのは抽選の結果発表だったかもしれません。この年の朝日杯はボーダーが高く2勝馬同士での抽選。6分の5の確率で出走できるとはいえ、そこはクラシックで抽選に外れまくったローエングリンの仔ですから、この時ばかりは「父親に似ないでくれー!」と願ったことを今でもよく覚えています(笑)。

レースでは、鞍上に名手スミヨン騎手を迎え、前年度覇者のアルフレードと同クラブ・同じ前哨戦・同じ馬番という吉兆が重なったこともあって3番人気でしたね。この仔のキャリアを大きく分けたターニングポイントに共同通信杯をあげる人も多いですが、個人的にはこの時、陣営からスミヨン騎手に「ゲートには気を付けてくれ」と一言があったら、もしかしたらロゴタイプに一泡吹かせられたんじゃないかと実は今でも密かに思っています。

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その後、メイケイペガスターに大駆けに屈した共同通信杯の2着、戸崎騎手とのコンビが機能しなかったNZT、そして歯の抜け替わりと時期が重なってしまったNHKマイルC。ある意味、父親と似たような不運な春を送ってしまいましたね。

その後も、アクシデントなども重なり順調に出走することも叶わず、4歳、5歳、6歳と年を重ねていきます。この時期は本当に長く、苦しかったですね。1000万下に降級して2着、3着には来ていただけにもどかしさは増していく一方。そして迎えた2015年の冬。ついにその時はやってきました。

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純粋に勝って欲しいという気持ちもありましたが、それに加えて「名付け親として口取りをしたい」という気持ちがありました。そのため、彼の出るレースは新潟や福島まで追っかけていました。このレースへの出走が決まった時、「次は勝てる」という第6感が脳を走ったのです。私はめったに一口馬主のお知り合いの方と会わないのですが、この時ばかりはレース前にお知り合いの方に声をかけて祝勝会を計画しました。それだけ勝つ確信がありました。運よく口取りにも当選し、見事勝利。これは本当に良い思い出になりました。今思うと彼からのプレゼントだったのかもしれません。

1600万下に昇級してからは、彼自身の競馬に対する集中力が見られず、先日の市川Sを最後に登録抹消することとなりました。しかし今後も岩手競馬に移籍し、新しいオーナーの元、現役を続けることになります。血統的にもダートは無謀な挑戦でしょうし、芝コースのある岩手競馬が移籍先ということで少しだけ良かったかなと思っています。

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実は引退に際して、キャロットクラブに対しては「ゴットフリートをTCCで引き取らせてほしい」という相談もしました。しかしその願いは叶わず、地方競馬行きとなりました。現時点では自分にできる限りのことをしたつもりですし、キャロットクラブの立場もわかりますのでこの結果は仕方がないことではありますが、私はまだ諦めないでいようと思っています。

中央を引退しても地方へ行ける馬は、ある意味、幸せです。今はインターネットも発達し、地方競馬での活躍も手軽にチェックすることができます。本当にブラックボックスなのはその後です。このことを肝に銘じて、「自分たちに何ができるか?」を忘れずに彼の新天地での活躍と健康を願うばかりです。そしてもし彼が無事に競走馬としてのキャリアを終えられたなら…その時はなんとかして穏やかな余生を送らせてあげたい。そう思えるほどに彼と過ごした約5年の月日は喜怒哀楽が詰まった尊い時間でした。

まだ引退をするわけではありませんが、ひとまず彼にはこう伝えたいと思います。

「おつかれさま。そして、本当に本当にありがとう」

(文=桜木悟史) @satoshi_style

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2件のコメント

  1. 桜木さんのゴットフリートへの愛と絆が伝わってくる良い文章だと思いました。
    第二の馬生もがんばってほしいですね。

    一口とPOGを並べて語るのは失礼ですが、今年の夏に園田競馬場に行ってきました(お目当ては藤田菜七子騎手だったんですがw)
    園田でかつてのPO馬グラーネを見つけて思わず馬券を買って応援してしまいました。

  2. >sea-biscuitさん
    コメントありがとうございます。
    本当にいろいろ縁がある仔でした。グラーネももうちょっとなんとかなったんでは?感はありますが、園田で頑張っていると聞いて安心しました。まずは無事に頑張って欲しいものです。

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