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【神戸新聞杯】レイデオロのレース回顧・今後の展望

| 3件のコメント

皆さん、ご存知かとは思いますが、昨日の神戸新聞杯を愛馬レイデオロが勝利しました!

今後の馬券戦略の参考になるかもしれませんので、一出資者としての分析・振り返りを述べたいと思います。

■パドック

まずパドックに入ってきた周回当初は馬主席を気にしたり、観客のほうを見たりと、注意力が散漫になっていました。これは初めての競馬場だから仕方ないかと思います。周回を重ねるごとにだんだんいつも通りに首を上げ下げしたりするなど、この慣れの早さは評価できると思います。

事前の記事にも書きましたが、レイデオロのパドックは首の上げ下げをしたり、少し速歩になったりする「ちょっとうるさいかな?」と思えるぐらいのテンションが買いのバロメータです。
ReyDeOro_1
さて、気になる状態面ですが、これは判断が難しかったですね。

阪神競馬場は、中山・東京と異なり、パドックに屋根があるので比較が難しいです。なので、日差しが足りなかったことが原因の可能性もありますが、個人的には「ちょっと皮膚が厚いかな?」と感じました。個人的な印象で状態を評価するなら「皐月賞以上、ホープフルS未満」という感じでしょうか。この見解が正しいかは自信がないのですが、少なくとも仕上がってたようには感じませんでした。そういう意味では、ルメール騎手が言う通り、次走への上積みはあるとみます。

あと意外だったのは-4kgの体重減でしょうか。一応、当日朝の計量では前走時よりもプラスだったそうなので輸送の失敗・輸送減ではないとのこと。このあたりは「名馬は自分で身体をつくる」というものなのかもしれません。今回だけでは輸送がダメというジャッジはできないでしょう。

ただ、そういう解釈をしたとしても「では成長分はどこに消えてしまったのか?」という疑問も残ります。

私見ですが、事前のフォトバドックではトモの筋肉量は増えているように見えましたし、今回の最終追い切りでは自己ベストをマークしているので成長していないということはないはずです。では体重減をどう説明するか?

ここでトンデモ仮説を唱えたいと思います。それは「レイデオロは、ディープインパクトと同じく体重が増えないタイプなのではないか?」という仮説。

このサイトの読者の方であればご存知ですが、筆者は1歳時に「ディープインパクトと同じ身体的特徴がある」という理由でレイデオロへの出資を決めた経緯があります。ですから、もしかするとレイデオロもディープ同様に馬体重を増やさなくても成長できるタイプなのかもしれません。

参考までにお伝えてしておくと、ディープは452kgデビューで、引退レースは438kg。デビュー時が最高体重という面白い名馬です。もしこの仮説が本当だとすれば、この先、レイデオロは一気に2桁減るということがなければあまり心配はなく、逆に大きくプラス体重になっている時のほうが心配が必要なのかもしれません。

■返し馬・スタート

阪神競馬場はパドックの撮影がイマイチなので、今回は早々にコースへ移動し、返し馬を目の前でチェックしました。

返し馬は相変わらず首が高い走りで、お世辞にもいい走りではなかったのですが、今回成長を感じたのは【返し馬で無駄なパワーを使わなかった】という点です。

新馬戦・ホープフルS・皐月賞と返し馬でルメール騎手の言うことを聞かずに待避所を通過してしまい、必要以上にエネルギーを消費していたのが、今回はすんなり待避所へ。ここは確実に成長を感じられて嬉しかったですね。

そして、一番ビックリしたのがスタートの早さ! これはルメール騎手がビックリしたというぐらいですから出資者全員が驚いたと思います(笑)。

ただゲートの目の前で観戦していた筆者が観察した限りだと、ゲートの中で首を上げたり、隣の馬をのぞき込んだり、落ち着きはなかったですね。なので、おそらく今回の好スタートは偶然の可能性が高いと思います。ただ本当にレイデオロがゲートを早く出ることを覚えると、弱点と言える弱点がなくなります(あとは重馬場適性ぐらい)。次走以降、ゲートがどうなるのか楽しみです。
ReyDeOro_2

■レース評価

レースに関しては、1コーナーに入る時点で勝つとわかったので、取り立ててコメントすることはないかと思います。

世間的にも大方、完勝という見方でしょうが、これに関係する話で2つだけ補足しておきます。まず、残り300mあたりでレイデオロは一旦ピッチを緩めたように見えました。おそらくレイデオロ自身がこの時点で勝つと思って、手を抜き始めたのだと思います。この馬は葉牡丹賞やホープフルSでもそういうところがあったのですが、簡単にいうとセーフティリードというものを理解しているのだと思います。

これを裏付けるのは牧場時代のエピソードで、レイデオロは牧場次第から相手とじゃれあう時にも相手をいじめすぎない、いわば“空気を読む”タイプだったそうです。おそらくその性格はレースでも同じで、必要以上に着差をつけないという特性があります。

なので、勝ち方が地味に見える(それゆえにファンの印象も薄い一因にもなってる)のですが、この点は無駄にエネルギーを消費しない良いポイントであると同時に、一瞬で相手を抜き去ってしまうようなキレキレなタイプに対しては隙になると思います。

今回はちょっとピッチを緩めるのが早すぎたためにルメール騎手がムチを2発打ちましたが、そのあとゴール直前でも上に逃げるような走りに変わっています。このあたりはご愛敬といったところでしょうか。
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レース後、ウイナーズサークルで彼の状態を観察していましたが、これは今までで一番いい状態だったと思います。いつもだとレース直後は暴れるまではいかないものの、もう少しカリカリしていたので、今回は見た目以上に楽勝だったようです。レース後も特に異常もなく、美浦まで戻れたそうなので、今回は前哨戦の内容としては100点満点の内容だと評価していいかと思います。
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■今後の展望

次走はクラブより11/26(日)ジャパンCに向かうと発表がありました。

菊花賞に向かわない理由をご存知ない方のために理由を再度、ご説明させて頂くと、藤沢和雄調教師は菊花賞を使った場合のダメージを心配して菊花賞の回避を決めています。牧場側も「レイデオロはまだ6-8割の完成度で、今年無理すると良くない」と判断しています。それならば、1ヵ月後の菊花賞ではなく、2ヵ月間隔をとってジャパンCに向かおうという算段です(当然ルメール騎手の騎乗スケジュールも理由のひとつです)。

今回、菊花賞に向かわないのにトライアルを使ったことに関してお叱りの言葉もありますが、あくまでも馬の体調優先でのローテーションとなっており、今の段階でダービー馬に必要以上のダメージを負わせることは今後の競馬界の盛り上がりを考えるとプラスではありません。近年、ダービー馬は2冠目をとれず引退するケースが続いています。レイデオロはそうならないよう、“強いダービー馬”として競馬界を盛り上げられるように来年以降も頑張れるようにと下した関係者の判断ですので、ご支持・ご理解頂ければ幸いです。

閑話休題。ジャパンCの話に戻りたいと思います。

正直、ジャパンCはどうなるかわかりません。まだ出走馬がはっきりしていないというのが大きいですが、その大将格であるキタサンブラックの分析が難しい気がします。

キタサンブラックは宝塚記念で敗戦。この敗戦理由がはっきりしていません。【春3戦使ったことによる疲労】【いつもと違う競馬】などいくつも理由が考えられるのですが、はっきりとした理由は武豊騎手にもわかっていないようですから、私たち素人はキタサンブラックの現能力を把握するには天皇賞(秋)まで待たないと何とも言えないでしょう。

仮にキタサンブラックが休養を経て、去年と同じレベルでジャパンCに出走してきたらレイデオロが通用するかと言われると疑問ですが、仮に去年よりも能力落ちしているのであれば好勝負は可能でしょう。

そして能力的な話以上に「ルメール騎手は武豊騎手が前にいる長距離戦は得意」という点に注目します。

今回の神戸新聞杯はまさにそんなレースでルメール騎手はひたすら武豊騎手騎乗のダンビュライトが見える位置で競馬をしています。去年のサトノダイヤモンドも、エアスピネルやキタサンブラックを意識して乗っています。ルメール騎手は武騎手が作り出すペースに絶対的な信頼を置いており、そういうレースではペース読みにおいて、だいぶラクをしている傾向があります。ですので、次走のジャパンCもキタサンブラックが先行してくれて、かつレイデオロがゲートを成功させてキタサンブラックが見える位置をとれれば、ルメール騎手お得意のパターンになります。

もちろん敵はキタサンブラックだけではないので着順がどうなるかは不明ですが、今回のレースぶりを見ていると、ジャパンCはレースがしやすそうな予感はします。キタサンブラックの天皇賞(秋)の内容次第ですが、キタサンブラックに先着する目はあるのではないでしょうか。

(文=桜木悟史) @satoshi_style

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3件のコメント

  1. おめでとうございます。
    順調に名馬への道を歩み始めましたね。
    凱旋門とは言いませんが、香港は十分狙えると思います。
    うらやまししいですっ

  2. 桜木さん、またまたおめでとうございます。
    -4kgには驚きでしたし、不安でもありましたが
    全く無難に勝利しましたね。
    でも、菊には向かわないのですね。

  3. >ゆうさん
    コメントありがとうございます!
    どうやら藤沢先生、凱旋門賞に色気持っているようですよ(笑)
    私自身はフランスの馬場はあまり合わないとは思ってますが、ここまで来たら藤沢先生のやりたいようにやって欲しいですね

    >千代翁さん
    コメントありがとうございます!
    菊花賞に行っても勝てるとは思うのですが、ダメージが気になるようで。加えて、キンカメ産駒は産駒デビュー以来、京都3000mでは勝ったことがない鬼門なので、それならJC1本という感じですね。
    ダービーを勝っておきながら、牧場側も「この成長途上でよく勝ったな」という評価という不思議な馬です(笑)

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