POG一口馬主情報局

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【データ分析】早期デビューはクラシック出走に本当に有利か?

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毎年、この時期ともなると早期デビューの2歳馬の情報がだんだん出てくる。一口馬主のクラブでは早期デビューの煽り文句で入厩予定が出た馬に多くの注目が集まる。

また近年面白いのは、産地馬体検査を受検せずに直接、美浦や栗東に入厩する馬が多くなっている点だろう。それだけ「関係者の中では6月の東京・阪神開催でデビューさせることの重要性が増している」という仮説を考えることができる。

実際、今年の3歳馬の賞金ボーダーを見ていると賞金ボーダーは高くなっているように感じる。皐月賞は直前に出走回避が出てフルゲート割れしたが、直前までOPを勝利していた馬でも除外の危機にあったほどで、再来週のNHKマイルCもボーダーが高めになっている。

しかし、本当に早期デビューはクラシック出走に有利だろうか?

今回は過去6年間の皐月賞・桜花賞の出走馬を調べて、そのデビュー時期ごとに数を集計した。なお過去5年間ではなく、過去6年間とした理由は3世代前の2012年の新馬戦からダービー翌週から新馬戦が始まったこともあり、その前後3世代での数字の変化を見るためである。

データは以下の通り。

皐月賞・桜花賞出走馬のデビュー月
デビュー時期 6月 7-8月 9-12月 1月~
2015皐月賞
2015桜花賞
2014皐月賞 10
2014桜花賞
2013皐月賞
2013桜花賞
2012皐月賞
2012桜花賞
2011皐月賞 11
2011桜花賞
2010皐月賞 10
2010桜花賞 10

※赤文字のセルは勝ち馬を含む

まず前3世代と後3世代にわけて考えると、6月デビュー組のクラシック出走数は牡馬が5頭→6頭とほとんど変化がなかった。その内訳を見ても、皐月賞には6月デビュー馬が毎年平均して2頭前後が出走しており、6月に組まれる新馬戦の数が増えてもほとんど変化はなかった。

一方、牝馬は7頭→13頭と倍近くに増加している。このように牡馬と牝馬で違いが出てくる原因のひとつに「距離」が挙げられる。皐月賞の距離が2000mであるのに対して、桜花賞の距離は1600mである。6月の新馬戦の距離の1800mであることを考えると、6月の新馬戦と桜花賞がリンクする可能性はある。

なので、以下の発想はある程度の説得力を持つ

∴桜花賞に出走するの牝馬の早期デビューは有効



しかし牡馬路線に関しても今後、変化が出てくる可能性はある。今年から7月の新馬戦(福島・中京)に2000mが組み込まれている。未勝利戦には2000m戦が組み込まれていないので、6月新馬組にはあまり影響はないだろうが、牡馬クラシック路線においても「デビュー時期の前倒し」が起こっていく可能性は考えておきたい。

ただこの視点で気を付けたいのが「クラシックにおける結果」である。

いくら出走しても惨敗しては意味がない。もちろん一口馬主であれば、出走するだけでも喜ばしいことではあるのだが、やはり出走する以上は結果を求めたいところである。6月デビュー組の中で、皐月賞・桜花賞で3着までに入った馬は以下の通り

アイムユアーズ(2012年桜花賞3着)
ロゴタイプ(2013年皐月賞1着)
レッドリヴェール(2014年桜花賞2着)
イスラボニータ(2014年皐月賞2着)

しかし目立った成績はこれぐらいでほとんどの馬が2桁着順に沈んでいる点は気に留めておきたい。また上記の活躍馬も春のクラシック以降は全体的に苦戦しており、早熟性は否定できない。ダービールールで行なわれるPOGであれば問題はないが、一口馬主という観点で見ると少し気を付けておきたい傾向ではある。

では、もう少しデータを掘り下げていったとき、クラシックの活躍馬とデビュー時期にはどんな相関関係が見られるだろうか?
上記の表で言えば、まず年明け以降にデビューした馬の絶対数は少ない。過去6年間でも上位入線馬は今年の桜花賞・皐月賞3着馬クルミナルキタサンブラックしかおらず、厳しいことは確かだろう。

クラシックの活躍馬はやはり「夏競馬デビュー組」「秋競馬デビュー組」が大半を占める。クラシック狙いの馬をPOGで指名したり、出資したい場合には7~12月にデビューを予定している馬を狙うのが依然、王道だと言えそうだ。その分析を踏まえると4~5月ごろに6月のデビュー情報が出てきた馬(特に牡馬)に飛びつくのはあまり得策ではないと言える。

そして、上記の表を見ると、全体的に秋競馬デビュー組が優勢だが、夏競馬デビュー組も健闘しているのがわかる。夏競馬デビュー組が7-8月の2カ月間、秋競馬デビュー組が9-12月の4ヵ月間集計していることを考えていると、むしろ夏競馬デビュー組のほうが確率的にはクラシック出走の可能性が高いと言える。

また、夏競馬デビュー組にはクラシック活躍馬も多い点は重要だろう。秋競馬デビュー組と比較すると、秋以降にデビューして皐月賞・桜花賞で3着以内に入った馬が19頭であるのに対して、夏競馬デビュー組からの出走数は11頭とやや劣勢ではあるが、勝ち馬の数は5頭ずつと互角だ。

あなたがPOGや一口馬主で皐月賞や桜花賞の勝ち馬を“発掘”したければ、秋デビュー予定の王道路線の若駒もいいが、夏競馬でデビューを予定している馬にも注目してみるといいだろう。

(文=桜木悟史) @satoshi_style

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