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2019フィリーズR 上位馬の血統分析(ノーワン・プールヴィル・ジュランビル)

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■1着 ノーワン

正直なところ、この血統が1400mの重賞を制したことには驚いた。まず母がフサイチコンコルドと同血、そしてバレークイーンに連なる一族であること。加えてハーツクライ産駒が全般的に中距離以上で活躍することが多い点、その中でも「父ハーツクライ+母父Nijinsky系」の配合をチェックしても中距離型が多い。

さらに視野を広くして、母系にNijinskyが入るハーツクライ産駒という意味ではアドマイヤラクティカレンミロティックチャロネグロといった長距離型が賞金上位になっており、字面だけでいえば中距離で活躍するイメージのほうが勝る。

本馬に関しては後学のためにニューワールドレーシングのHPをチェックしたところ、以下のような記載があった。

この一族からは仕上がりの早い産駒が出やすいのかもしれない。父ハーツクライはクロスの強い繁殖牝馬との組み合わせで活躍馬が出ることが多く、母系にあるNorthern Dancerのクロスをハーツクライの母系にあるLyphardを通じて増幅させているのも特徴的。

ハーツクライにクロスの濃い繁殖が合うという点は他の血統評論家も話しており、覚えておいて損のない話と言える。そして、そのクロスがNorthern Dancerの場合、晩成傾向が薄まる。この話は2年前にカテドラルの解説で説明した。カテドラルは2歳時にデビューから2連勝した。

筆者は以前より「Sadler’s Wells持ちのハーツクライ牝馬に注目」ということをここで書いていた。このパターンには、昨秋悲願のG1制覇を果たしたリスグラシューやダービー卿CTを制したマジックタイムが該当する。もっともこの理論をもとに出資を決めたアリストラインは1勝クラスで燻っているのだが…。

それはさておき、リスグラシューはマイルでも走れるし、この「ハーツクライ+Sadler’s Wells」の組み合わせの距離適性は意外と短い方向に振れやすいのかもしれない。

■1着 プールヴィル、3着 ジュランビル

プールヴィルとジュランビルは、両方とも配合表の中にRahyが入っている。そういう意味では、今回のフィリーズRは血統的な要素が強めに反映されたことが伺える。

せっかくなのでこの機会を使ってRahyについておさらいすると、母はカナダの年度代表馬Glorious Song。その母の半弟がDavil’s Bag。Rahy自身の半弟がSingspielと、日本のファンにも馴染み深い一族出身の種牡馬である。

特徴としては、母Glorious SongがHalo由来のスピード色が強く、全体的に短距離志向が強くなる点。わかりやすいのは中山1200m重賞・クリスタルCを勝ったトキオパーフェクトだろう。それ以外にもスプリングSを勝ちながらも1200m戦でも好走が多かったフライングアップルなどがいる。

フライングアップルのように中距離にも対応できる馬もいるものの、日本国内に限っては短距離志向が強いため、プールヴィル・ジュランビルに関しては本番に向けて距離延長はマイナス材料となるだろう。

ただ、それでも血統的には日本への適性は高く、桜花賞以降も適距離に戻ればまたいい走りを見せてくれそうで、今回の一戦をまぐれとは思わずに今後もチェックしていきたい。

ちなみにプールヴィルの父La Havreの産駒は現2歳で2,3頭登録されており、中でもダイワセントライト(ノッテビアンカの2017)はプールヴィルと母父が同じ3/4同血となっている。

(文=桜木悟史) @satoshi_style

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