【桜花賞2025予想】血統から考える重馬場適性

桜木悟史の日記

まだ日が明けてからの阪神競馬場の馬場を見れてないが、天気予報では16時ごろまでは雨が落ちる見通し。途中、3ミリの降雨もあるそうだから、それなりに影響はありそう。

桜花賞まで芝のレースは4レースあって、直前の大阪ハンブルグカップが2回、最後の直線を使うなど、それなりに馬場が痛む可能性はある。

昨日のメインレースなどを見ると内伸びだったが、これらの状況を踏まえると内が悪くなる、少なくとも昨日よりも内外はフラットになるのではないだろうか?

さて、桜花賞の話に入っていくが、今年のメンバーは群雄割拠という印象があるが、それ以上に「各馬、確固たる戦術が固まってない」という印象が強い。

能力はさておき、まだこの時期になっても成熟しきっていない馬が多く、隊列予想もなかなかに難しい。

こういう場合でありうるのが、途中からポジションをあげていくような馬が出てきて、乱ペースになること。そうなると一番レースの質が合わなくなるのは高速巡航型のエンブロイダリーだろう。エンブロイダリーはダイワメジャー系統らしいきれいなラップを刻んで相手を潰したいタイプ。途中でレースを動かされると厳しくなる。

あとエンブロイダリーはデビュー数戦はゲートに難があったことも気になる。軸向きかと言われると微妙なところ。

なおアドマイヤマーズ産駒は稍重まで馬場が渋るのはプラス。重以上になるとダメだが、Machiavellianらしく、ちょっと時計がかかる馬場では加点評価。雨量次第だろう。

レースの型が定まっているという意味では、先行して結果を出してきたエリカエクスプレスはどうだろうか?

確かに前走の勝ちっぷりを見ると買いたくなる馬だが、改めて前走のレース映像を見ると、だいぶ楽なレースをしていることがわかる。冷静に結果をみると2,3番手の前残り。しかも特に道中でプレッシャーを受けてないのだから、今回、さらに頭数が増えて厳しさは増す。

血統的には母父Galileo。最近はシンエンペラーの活躍もあるが、基本的に日本の芝のG1では足りていない血統。

今回の雨がプラスに働く可能性もあるが、個人的にはGalileoの血がそこまで雨に強いという印象はない。重馬場で激走したのはヴィクティファルスぐらいで、基本的に人気相応に走っており、加点材料とまではいかない。

雨の話が出たので、少し脇道に逸れるが、今年の桜花賞にはウォーターガーベラボンヌソワレのレイデオロ産駒が2頭出走。

「レイデオロ産駒の牝馬はダメ」というレッテルもあるが、こういう傾向は常に変わっていくもので、データのアップデートは必要だろう。

さて、そのレイデオロ産駒だが残念ながら父と似て雨は苦手。牡牝で差はあるが、レイデオロ産駒は「スタミナは非常にあるが、滑るような馬場をこなすパワーはない」というのが筆者の評。

なので、残念ながら今年はレイデオロ産駒には追い風は吹いていない。それこそ1つ前の大阪ハンブルグカップに出走するアドマイヤテラは今回が最適条件だと思われるが、この馬があっさり負けるような馬場になっていれば、桜花賞のレイデオロ産駒2頭は無印でよい。

閑話休題。そろそろ桜花賞の結論に入ろうと思うが、こういう不確定要素が多い中で安定して力を出せるのがキングカメハメハの血だと筆者は考えている。

そこで今回、本命にあげるのはビップデイジー。サトノダイヤモンド+母父キングカメハメハという血統構成で、阪神JFでも馬券をとらせてもらった馬。

サトノダイヤモンド産駒という括りでみれば、京都>阪神なので今回はむしろ評価を落とすべきターンだが、雨が降るなら話は変わってくる。

実はサトノダイヤモンド産駒は芝ダートともに重だと勝率が上がるというデータがある。あと個人的に、馬場が重くなった際には軽量のキレるタイプが馬券に絡みやすいと考えており、ビップデイジーはまさにその条件にハマる1頭。

オッズを見ても、阪神JFの勝ち馬アルマヴェローチェと接戦だった馬が12倍というのはオッズの妙味がある。ここは狙ってみたい。

あと穴候補では、こういう特殊な馬場になった時はやはり前残りに警戒するべきで、ミストレスは押さえておきたい。阪神JFでは完敗だったが、完全に差し有利の馬場・展開だった中でしぶとく抵抗できていた点は見逃せない。

桜花賞 結論
◎6ビップデイジー
○9アルマヴェローチェ
▲7エンブロイダリー
☆11ミストレス
△2,3,12

単勝 ⑥
三連複 ⑥-②⑦⑨-②③⑦⑨⑪⑫
ワイド ⑥-⑦⑨⑪

(文=桜木悟史

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