【2025年】サンデーサラブレッドクラブ募集馬 配合評価

競馬コラム

【はじめに】
まだカタログなどを確認していない時点の、血統情報の字面だけで評価しているメモとなります。カタログ・DVD・ツアーなどの情報を踏まえた最終的な判断についてはnoteに記す予定です。

そちらで紹介する馬とこちらに記載されている馬が異なる場合がございます。あらかじめご了承ください。

ちなみに2年前に、当サイトで同様のメモでピックアップした馬で出世した馬はミュージアムマイル(皐月賞)やマリアイリダータ(2戦1勝・スイートピーS2着)など。

あとは「ダートの短距離で面白い」と記したフラッシュポイントは新馬戦2着、未勝利戦3着のあとに故障してしまいましたが、復帰後にどれだけ回収率をあげられるか注目です。

コスモポリタンクイーンの24

コスモポリタンクイーンの2024

父:コントレイル
母:コスモポリタンクイーン(9歳)
母父:Dubawi

牡馬

サンデーレーシング(関東)
募集価格:7,000万円

母方は欧州の中距離タイプの牝系。上2頭はLyphardやSadler’s Wellsをクロスさせて鈍重になりやすい配合だったのに対し本馬はスピードを強調できそうなミスプロのE配合

コントレイルが内包するミスプロのクロスを継続させることで日本競馬向きなスピードを顕現させやすいはず。一方でコントレイルはIn Realityのクロスも内包しており、これを刺激するような北米系ミスプロでクロスさせると硬さが出てダート向きになりやすいリスクも高まります。

その点、本馬の母父Dubawiは、In Realityを含まない、ちょうどいい塩梅のミスプロ系種牡馬なのでピックアップします。母年齢的にもそろそろ頃合いのはず。

ロカの24

ロカの2024

父:リオンディーズ
母:ロカ(12歳)
母父:ハービンジャー

牡馬

サンデーレーシング(関東)
募集価格:1億円

上のレガレイラドゥラドーレスが活躍しており、今さら説明は不要でしょうが、この繁殖牝馬はミスプロを内包する種牡馬と相性が良いということが最大のポイント。

募集価格がリオンディーズ産駒としては破格なので回収できるのか?と問われると困りますが、数年後に見返した時に「やっぱりミスプロと相性が良かったんだね」と振り返るためのメモです。

あとこの馬に関しては適性の予測がちょっと難しめ。リオンディーズ産駒はテーオーロイヤルしかりステイヤーになりやすい傾向があるので、ある程度のキャリアを重ねたら2200m~2500m、あるいはそれよりも長い距離も走っていそうな気もします。

インダクティの24

インダクティの2024

父:サートゥルナーリア
母:インダクティ(16歳)
母父:ハーツクライ

牡馬

サンデーレーシング(関西)
募集価格:6,000万円

ミュージアムマイルをピックアップした際にも紹介した「キングカメハメハ+SS+トニービン+ノーザンテースト」の中距離型配合。

すでに上がケイデンスコールインダストリアなどで結果を出しているので後追いとなるが、「サートゥルナーリア+ハーツクライ」メディテラニアンジーティーダーリンなど2000m以上で勝利しており、半兄たちとは違う路線で戦える可能性を考慮しピックアップ。

最終的には馬体のシルエットなどを確認する必要がありますが、6,000万円の牡馬でクラシック挑戦の可能性があるなら、候補には入れておきたい1頭。

ペルラネーラの24

ペルラネーラの2024

父:マクフィ
母:ペルラネーラ(7歳)
母父:ディープインパクト

メス

サンデーレーシング(関東)
募集価格:2,400万円

直近にイミグラントソングが重賞を勝ってしまったので隠し玉でもなんでもないですが、いわゆるノーザン育成のマクフィ産駒。

また「母父ディープインパクト」からはオールアットワンスイミグラントソングの2頭の重賞ウイナーを輩出。ニックス配合と呼ばれるものです。

初仔で、この価格ということは、おそらくかなり小さいサイズに出ていそうですが、そのあたりのフィジカル面が許容できるなら興味がそそられる1頭。

ちなみにオールアットワンスは430kgでデビューして480kg台にまで成長。本馬の牝系もむしろ大型に出やすい牝系なので、仮に募集時は小さくても成長に賭ける一手もありかもしれません。

フォークテイルの24

フォークテイルの2024

父:リアルスティール
母:フォークテイル(8歳)
母父:ロードカナロア

メス

サンデーレーシング(関西)
募集価格:2,800万円

完全にロマン枠の1頭。この馬の血統表は一度だけでも見て欲しいです。血統表の上下にサンデーサイレンス、Storm Cat、Monevassia・Kingmambo全兄妹クロスが配置された美しい相似配合。

ただしクロスがかなり濃いので気性面などで課題を抱えて自滅するパターンもありそう。

リアルスティール産駒デビュー当初はあまり機能していなかったMonevassia・Kingmambo全兄妹クロスですが、直近ではヴィンセンシオが重賞勝ち。ティラトーレなどの活躍馬も出始めており、上昇修正中の配合と言えます。

血統表から得られるイメージとしてはダートの短距離戦で鋭い末脚で追い込んでくるイメージですが、なんとか距離を誤魔化せればマイルの交流重賞でコンスタントに活躍するような馬になるパターンも?

トゥープレシャスの24

トゥープレシャスの2024

父:Ten Sovereigns
母:トゥープレシャス(9歳)
母父:Holy Roman Emperor

メス

サンデーレーシング(関東)
募集価格:5,000万円

基本的には外国種牡馬の産駒はリスクが高いのでおすすめしませんが、ここは配合を考える場でもあるのであえて難しいところをピックアップします。

1つ上の半姉・ヒートエミッションはキャロットで募集されましたが、鈍重な血が活性化しそうな配合となり低評価。今回は短いところで活躍した母の強みを引き出せそうなDanzigのクロスを形成しており、半姉よりは評価を上げられるということでピックアップ。

ただ依然として鈍重な血が活性化する可能性はゼロではなく、諸手を挙げて褒められないという点には注意が必要。

あとそもそも外国系に手を出すなら、経済的な視点でいえば種牡馬狙いでホームランを狙ったほうが戦略的にはベターで、走るかどうかはさておき、今年のサンデーで外国種牡馬の産駒を狙うならUrban Sea 3×3というゴリゴリの欧州クロスを持つトランクイルスターの24のほうだと思います。


上記6頭以外にも、結果が出ている「ナダル+ミスプロ」のシャンデリアハウスの24や、相性のよいミスプロ系の父を迎えたミュージカルウェイ牝系出身のインナーアージの24、レイデオロ産駒の2頭(ヴィアルネッサンスの24ジューヌエコールの24)あたりはツアーで確認したい候補です。

(文=桜木悟史

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