こちらのページでは、キャロットクラブの募集馬を分析し、その評価を解説します。
■評価軸・合格ライン
☆募集金額の2倍の賞金を稼げるかどうか?
☆重賞に出走できるポテンシャルがあるか?
■分析手法
☆種牡馬・BMSの傾向
☆血統表内の相性、インブリードの効果
☆配合の獲得賞金の上限・アベレージ
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※カタログ・測尺発表前の評価です(追記する場合あり)
※出資判断はご自身でご判断ください。責任は負いかねます
※写真等はキャロットクラブ様の許可を得て掲載しております
血統・母年齢・性別
父:サートゥルナーリア
母:キラーグレイシス (15歳)
母父:Congaree
めす

募集価格・厩舎
募集総額:6,000万円(一口15万円)
預託予定:[東] 宮田敬介
評価・適性予測
キラーグレイシスの仔は半姉キラーチューンの募集時に以下のようなことを書きました。
キラーグレイシスという繁殖の武器を考えると、やはりBlushing GroomでHaloのスピードを強調してあげることであって、基本的にはSS系の種牡馬と配合させたい馬だと言えます。
キラーグレイシスの22(キラーチューン)評価【キャロットクラブ募集番号60】 | POG一口馬主情報局
現状、キラーチューンが勝ち上がっていないこと、そして他のSS系種牡馬をつけた仔が多く勝ち上がっていることを考えると、この見解を堅持したいと思います。
そこで今回迎えたのはSSを内包するサートゥルナーリア。SSを内包するとはいえ、ベストではなさそうというのが第一印象。
加えて、気になるのは血統表の中にIn Realityのクロスが形成されているという点です。おそらくキラーグレイシスの仔でこのパターンは初めてのはず。
元々キラーグレイシスの仔は2000m以上になるとパフォーマンスが落ちる傾向があって、それは母自身が内包するIn Realityのクロスの影響があると推測されます。今回の配合はそれを継続する形ですので、距離の壁は意識しておきたいところ。
牝馬なので、距離をそこまで問題視しない手もありますが、マイルでも長い可能性がある点、またIn Realityのクロスは身体が硬めに出てダートに振れる可能性もあるので、筆者的には見送り妥当です。
(文=桜木悟史)




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