こちらのページでは、キャロットクラブの募集馬を分析し、その評価を解説します。
■評価軸・合格ライン
☆募集金額の2倍の賞金を稼げるかどうか?
☆重賞に出走できるポテンシャルがあるか?
■分析手法
☆種牡馬・BMSの傾向
☆血統表内の相性、インブリードの効果
☆配合の獲得賞金の上限・アベレージ
※当サイトを初めてご訪問された方はこちらのページをご一読ください
※カタログ・測尺発表前の評価です(追記する場合あり)
※出資判断はご自身でご判断ください。責任は負いかねます
※写真等はキャロットクラブ様の許可を得て掲載しております
血統・母年齢・性別
父:ホットロッドチャーリー
母:カイカヨソウ (14歳)
母父:ティンバーカントリー
めす

募集価格・厩舎
募集総額:2,800万円(一口7万円)
預託予定:[西]寺島良
評価・適性予測
本馬は血統表を見た瞬間に「診断が難しいなぁ…」と泣きそうになりました。この記事を書いてるタイミングでおおよそ4.5万字ほど書いており、精神的に参っているということもありますが、終盤にこういう難しい馬が出てくると心が折れそうになります。
それはおいておいて、まずはホットロッドチャーリーの評価について。正直、血統表や戦績からホットロッドチャーリーの長所の部分が見えてきません。
強引な印象論でいうなら、Deputy Minister系で、Awesome Againを内包していて、ドバイでも好走したという点から「マインドユアビスケッツに似ているのかな?」というのがファーストインプレッション。
そのマインドユアビスケッツがなかなか苦労していますから、冒頭の「難しいなぁ」につながる部分があります。
一方でマインドユアビスケッツが持っている中でもAwesome Againは適性的にも、気性的にもやや問題がありそうで、そこを継続するクロスを血をカイカヨソウが持っていない点は悪くないと感じます。
逆にカイカヨソウ側から見たときに、武器になるのはボトムラインに流れるミスプロで、これをティンバーカントリーで受けているのでスピードが強調されます。そのクロスを父方で呼応させるE配合だとスピードのある産駒が生まれます。
このパターンで勝利したのが半姉セレジェイラ。父はミスプロを持つナダルでした。
その観点でいくとホットロッドチャーリーが一切ミスプロを持っていない点はスピード面でも不安がありますし、適性がこの牝系らしく短距離になるのか不透明です。
父方の悪い部分は継続していないけど、一方で母方の長所となる部分も継続していないという、なんとも言えない配合です。筆者はこういう馬は手を出さない方針なので見送りとします。
(文=桜木悟史)




コメント