こちらのページでは、シルクホースクラブの募集馬を分析し、その評価を解説します。
※今回は馬友さんからご相談を受けて、数頭に絞って配合診断を行なう特別企画となります。筆者がシルクの会員でないため、馬体写真や測尺を見ずに血統表だけで診断しております。その点、ご了承ください。
■評価軸・合格ライン
☆募集金額の2倍の賞金を稼げるかどうか?
☆重賞に出走できるポテンシャルがあるか?
■分析手法
☆種牡馬・BMSの傾向
☆血統表内の相性、インブリードの効果
☆配合の獲得賞金の上限・アベレージ
血統・母年齢・性別
サンティエリュール(ロザリンドの2024)
父:オルフェーヴル
母:ロザリンド (13歳)
母父:シンボリクリスエス
めす

募集価格・厩舎
募集総額:4,000万円(一口8万円)
預託予定:栗東・松永幹夫
評価・適性予測
重賞を4勝したオーソリティの全妹です。しばしば血統論について「全兄弟で同じ血統なら走るんでしょ」というような誤解のある指摘を受けることがありますが、それだけで語ることができないのが血統論です。
遺伝学を深く学ぶと、性別と染色体には深い関係があると言います。自分もそのあたりは少しづつインプットしている状況ですが、血統表の字面が同じだからといって、能力も同じになるという訳ではないというのがポイントです。
筆者の場合ですと、性別に加えて「母年齢」、つまり繁殖の活力なども重要視しています。また種牡馬でも、いわゆるコルトサイアー(牡馬の産駒が活躍する傾向にある)・フィリーサイアー(前述の牝馬優勢パターン)もありますので、そういった傾向を加味することも大切です。
話が少し逸れましたが、本馬の血統図を見ていくと、オーソリティの4つ下の全妹レーヌクロードは3戦走って未勝利で引退。全兄妹なのに、天と地ほどの差が生まれています。
この原因の特定については、生物学のプロフェッショナルの方々に委ねますが、「シーザリオの牝系は活躍馬が牡馬に偏っている」という傾向が頭に入っていれば、レーヌクロードがあまり走りそうにないということは予見できた可能性はあります。
本馬のような重賞ウイナーの下を考察する場合、性差を意識することは重要で、そして同じ性別の全兄姉がいれば、そちらの成績をよりウェイトを重くして診断する必要があります。
全姉が見どころなく未勝利で終わっていることを考えれば、本馬は見送りとするのが妥当だと考えます。
(文=桜木悟史)




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