前走の小倉2歳ステークス以来のプロトポロス現地応援となりました。今回は口取りの権利も持っての参戦となりました。
パドックで感じた精神的成長
パドックに出てくると、なにかソワソワしながら周回していました。前回、小倉のパドックで寂しそうに鳴いた経緯があり(詳しくはこちら)、精神面に注目していました。
そういう意味では、今回は集中力は感じないもの、冷静に歩くことができていました。
プロトポロスくん、集中力には欠けますが、鳴いたりしないあたりに成長を感じます pic.twitter.com/ALJj3Rwt9h
— 桜木 悟史 (@satoshi_style) January 7, 2023
その「なぜ集中力がなかったのか?」という点については現地では理由がわからなかったのですが、自宅に戻ってその理由がわかった気がします。
花を見つめてる(笑)
常に集中力がないというよりは、パドックの決まった地点で首を外に振っていたので何かしら理由があったんだろうと思っていましたが、思い返してみると花壇がない場所では前を向いて歩いていたので花を気にしていた可能性が高そうです。
花を食べたいと思っていたのかは本馬に聞いてみないとわかりません(笑)
いずれにしても前回は途中から2人匹きに変更したことを考えれば、今回は1人匹きで終始冷静に歩けていたので着実に成長しています。
パドックで停止命令がかかると陣営は迷うことなく先出しを選択していました。このあたりはパドックでは見えなかった気性面の課題、たとえば瞬間的にカッとなるようなリスクが残っているのだと推察されます。
イーガン騎手もそういう指示を受けていたのか、返し馬はあえて速く出そうとせず、ゆっくりとした歩きで馬場の奥へと消えていきました。
このあたり細やかな采配を見せている西村真幸厩舎はとても良いと感じました。
レース回顧
レースはスタート後こそ、少し追ってポジションをとりにいきましたが、そこでも馬は冷静なままでしたし、直線を向くまで理想的なレース運びでした。
そこからは少し左右にヨレるシーンもありましたが、終わってみれば1馬身差の快勝。自己タイムも短縮させての33.6の上がり。レース後半3Fが11.6-11.1-11.3なので、個別ラップでは残り2F→1Fで10秒台をマークしているはず。
特によかった点としては最後、ムチを打った瞬間にしっかりギアが変わった点。この点はイーガン騎手も褒めていましたが、距離延長に向けても重要なポイントですので、良い部分を見せてくれたと思います。
あれだけ楽な展開であれば最後、もう少し伸びてもいいようにも映りますが、11.3というタイムを加味すれば十分。イーガン騎手が派手なアクションで追うタイプなので、それに反して伸びてないようにも映りますが、この点は問題ないでしょう。
課題と今後の展望
まず課題は2点。まず馬体の成長があまり感じられなかった点。
馬体重の変化(-2)が示す通り、馬体的にはそこまで大きな変化がありませんでした。ただこの馬に関しては「もっと成長を期待するのは違うのかもしれない」と感じつつあります。
プロトポロスは募集当時に470kgあって、背も高かったことから、最終的には500kg近くになるイメージだったのですが、このあたりのイメージを修正する必要もありそうです。
新馬戦・今回と直線でヨレるシーンを見せているのでもう少し四肢に筋肉がついてもいいかなと思う反面、四肢が太くなると今回直線で見せたギアチェンジ・瞬発力が失われる可能性もあるのでここは難しいところ。
ただヨレないほうがいいことは確かなので、この面は今後の課題といえそうです。
そういう意味では、今回、陣営がシンザン記念を選択しなかったことには納得。特別登録時点で16頭ほど登録があり多頭数の競馬はリスクがあったはずで、頭数の少ない自己条件を選択して、しっかり結果を出せたことは大きいと思います。
距離延長についてなんとも言えないところですが、現状のプロトポロスの適性を考えると【広いコースのほうがベター(馬群を捌く器用さはない)】【少頭数が望ましい】という2点がポイントになります。
前者を優先するなら3/18 ファルコンS、後者を優先するなら2/26 マーガレットSあたりが次走の候補となりそう。おそらく前者となるでしょうが、外国人騎手が多くない時期なので春以降のコンビも含めて考えていってもらえるといいですね。
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