2026年に一口馬主で産駒の募集が始まる新種牡馬(2027年デビュー)の産駒傾向や血統・配合について解説します。
イクイノックス 初年度産駒情報
| 種付け年 | 種付け料 | 種付け頭数 | 登録頭数 |
| 2024年(25年産) | 2,000万円 | 203頭 | 141頭 |
繋養先:社台スタリオンステーション
イクイノックス産駒の考察
イクイノックスという種牡馬に対してどのような血を足していくか? これはなかなか難解なパズルと言えます。
イクイノックスはドバイシーマクラシックでは逃げ切り、宝塚記念では後方から追い込むなど、ある意味、なんでもできた馬。完成された馬だと表現することもできます。ですから、なにか他の血を足そうとすると蛇足になりかねません。

イクイノックスを父として配合する場合、サンデーサイレンスが4代目、キングヘイローが持つHaloが5代目となるので、サンデーサイレンスを中心としてヘイロー系の血を持つ繁殖牝馬と気兼ねなく配合できる点はイクイノックスの強みと言えます。
そしてイクイノックス自身が芝で素晴らしいトップスピードを見せた馬なので、この部分を呼応させて強調することは歓迎のはず。繁殖側にもサンデーサイレンスを持たせて、HaloのE配合をつくるのは王道。
そしてイクイノックスの血統図を眺めると「SS+ノーザンテースト+トニービン」が揃っているので、ここにキングカメハメハが足されると、日本の中距離にマッチする中距離向き王道配合になるはず。
繁殖相手としては「母方にサンデーサイレンスの血を持つキンカメ系牝馬」から大物が出る期待値は高いでしょう。
一方でサンデーサイレンス系でもトニービンのクロスができてしまうハーツクライや、ノーザンテーストのクロスができてしまうダイワメジャーあたりはできれば避けたい組み合わせ。最後の切れ味が足りなくなったり、ダートの長めに適性が出るパターンもあるはず。
あとは傾向として父キタサンブラックは、母系に欧州系の血が多いと芝向き、母系が米国系の血が多いとウィルソンテソーロのようなダートタイプになるパターンだったのでそのあたりも注目です(ウィルソンテソーロやガイアフォースは母系にDeputy Minister持ち。キタサンブラックが持つノーザンテーストと呼応してパワーや持久力が強化されます)
最後に余談。昨年、社台スタリオンステーションで見学させていただいた時に「シャトーブランシュの気が強い部分が産駒に伝わる点がどうか」ということをスタッフの方が話されていました。
イクイノックスは引退時にも「まだピークを迎えていないのでは?」というパフォーマンスを見せており、本質的には晩成傾向。
それでも春のクラシックで好走できたのは、レースに対する精神力の強さが武器だったと言えるかもしれません。そういった気性面の継承に関してもチェックしておくとよいかもしれません。
▼桜木の注目ポイント
◎:SS持ちキンカメ系牝馬の子から芝王道の大物誕生か!?
○:基本は芝向き。Haloの3重クロス(E配合)でスピードを伸ばす配合が吉
○:Deputy Ministerなどパワー色が強い米国系繁殖との交配でダート馬も?
△:実績に乏しいトニービンのクロスなどには気を付けたい
(文=桜木悟史)




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