2026年に一口馬主で産駒の募集が始まる新種牡馬(2027年デビュー)の産駒傾向や血統・配合について解説します。
パレスマリス 初年度産駒情報
| 種付け年 | 種付け料 | 種付け頭数 | 登録頭数 |
| 2024年(25年産) | 350万円 | 262頭 | 184頭 |
繋養先:ダーレー・ジャパン スタリオンコンプレックス
パレスマリス産駒の考察
パレスマリスに関しては2025年度生まれの産駒が日本繋養後の初めての世代となりますが、すでにジャンタルマンタルを輩出するなど活躍が約束された種牡馬とも言えます。
ただ配合としては「ジャンタルマンタルのような芝マイラーを目指すのか?」、それとも「マイル以下のダート種牡馬として考えるのか?」という2パターンが考えられます。
パレスマリスはジャンタルマンタルの朝日杯FSやノーブルロジャーのシンザン記念で芝マイラーの印象が強いかもしれませんが、あれから時間が経ち、ノーブルロジャーがダートに転向、さらにダートリステッド勝ちのインユアパレスなど、マイル以下のダートでの活躍も増えています。
その観点でいくと、ノーブルロジャーとインユアパレスは「パレスマリス+ミスプロ+Roberto」で共通しているので、この組み合わせはダート配合としては再現性が高そうです。ミスプロの部分は、北米の短距離志向が強い血が望ましいでしょう。

一方でジャンタルマンタルのような配合を目指す場合はどうか?
ジャンタルマンタルの配合を分解すると、目に入るのは「Deputy Minister+Storm Cat」の組み合わせが効いていると言えます。イメージ的にはStorm Catの瞬発力で好スタートを切って好位をとり、あとはDeputy Ministerの粘りで押し切るというもの。
ジャンタルマンタルの良さというのは、スタートからしっかりポジションがとれるという点でそこにはStorm Catが寄与しているという推察できます。
この組み合わせはダート短距離馬をつくる上でも有効でしょうから、今後「パレスマリス+ミスプロ+Storm Cat」というスピード先行タイプのダート向きパレスマレス産駒も出てくると予想します。
そして、これを芝向きにしたいのであれば、北米系のミスプロを足さないで「ダート色を出ないようにする」という点がポイントになりそうです。
あと配合で気をつけたいのはDeputy Ministerをあまり刺激しすぎないほうがいいという点。
Deputy MinisterやVice Regentをクロスさせたり、母系にノーザンテーストが入ると、能力が持久力の因子に偏りやすくなるため、距離適性がマイル以上になる馬が多くなると予測します。
持久力がある代わりに、全体的なスピードが不足しそうな懸念がありそうなので、そのあたりも留意すべきでしょう。
▼桜木の注目ポイント
◎:序盤からスピードを出すためにStorm Catは歓迎
○:北米のスピード色の強いミスプロを足すと短めのダート馬をつくりやすい
○:芝向きにしたい場合はミスプロをクロスさせないなど工夫が必要
△:母系にDeputy Ministerやノーザンテーストが入る配合は注意が必要
(文=桜木悟史)




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