2026年度の社台サラブレッドクラブの募集馬の中から配合が面白いと感じた馬をピックアップしています(馬体や厩舎発表前段階の評価です)
カリーナミアの25
父:イクイノックス
母:カリーナミア (12歳)
母父:Malibu Moon
牡馬

社台レースホース(関東)
募集総額:10,000万円
「イクイノックス+Halo」の配合。ただし母方にあるサザンヘイローはスタミナを増強する。その影響もあるのか半姉カラペルソナは芝2000mで勝ち上がり。本馬はそれよりもスタミナ色が出て2000m超の中長距離が合うと予想。
懸念があるとすれば、キタサンブラックの場合はこうしたアメリカンな血統を配合するとダート向きになるパターンがあるので、スタミナ色が強すぎるとウィルソンテソーロのようなタイプになる可能性も。馬体にキレがありそうかどうかはチェックしたい。
ブルックデイルの25
父:イクイノックス
母:ブルックデイル (12歳)
母父:キングカメハメハ
牡馬

社台レースホース(関西)
募集総額:8,000万円
先日公開したイクイノックス産駒の考察でも触れた「イクイノックス+母父キンカメ+SS」の王道配合。ブルックデイルの仔は父がGlorious Songを持っていると勝ち上がっていることからHaloと呼応しやすい繁殖。お互いにHalo色が強いので特性を強化しやすいはず。
加えて、ブルックデイルの仔は牡馬優勢なので本馬が牡馬である点も加点要素。
やや瞬発力の因子に欠ける印象はあるが、Allegedのクロスなど面白い仕掛けもある。こういう馬のようにボトムラインにある血を刺激する形の配合は大物になるケースあり。
レアムーンの25
父:キタサンブラック
母:レアムーン (6歳)
母父:Starspangledbanner
めす

社台レースホース(関東)
募集総額:3,600万円
キタサン牝馬がどうかも、「キタサンブラック+デインヒル+Sadler’s Wells」はソールオリエンスやアスコルティアーモなど大物を出せる配合。配合の得点は高い。
ただ天下のキタサンブラック産駒にしては異様に安い。おそらく初仔ということでかなり馬体重が小さく出てしまっているのでは? キタサンブラック産駒の牝馬はココナッツブラウンのように馬体重が成長していく馬もいるが、基本的には400kg台後半の馬格は欲しい。
グランドグローリーの25
父:コントレイル
母:グランドグローリー (9歳)
母父:Olympic Glory
めす

社台レースホース(関西)
募集総額:5,000万円
母はジャパンカップ6着と日本適性を見せた。その根拠はおそらくボトムラインにあるMachiavellian。このように日本適性の根拠が垣間見えていると外国産の繁殖に手を出す心理的ハードルは低くなる。
その根源にあるMachiavellianと呼応できるHalo・ミスプロ両持ちのコントレイルは配合として上々のはず。あとポイントはAlzao・Light of Hopeの全兄妹クロス。このクロスでスタミナが強調される。芝の2400m以上で期待したい。
ラナモンの25
父:サートゥルナーリア
母:ラナモン (14歳)
母父:Sky Mesa
牡馬

社台レースホース(関東)
募集総額:6,000万円
まだ2世代でサンプル数は少ないが「サートゥルナーリア+Storm Cat」は2勝馬が5頭おり、その中からディアダイヤモンドが桜花賞出走。ポジティブに評価できる組み合わせ。
母方からみても、Mr. Prospector・Search for Goldのクロスと呼応するミスプロ持ちは歓迎。ラナモンの仔は牡馬2頭が勝ち上がり。半兄ブレナヴォンも故障しなければクラシック参戦もありえた素質馬。
母14歳時の仔だが、まだ4番仔。空胎明けということもあり、繁殖の活力が落ちていなさそうな点も加点要素。
サンタグラシアの25
父:サートゥルナーリア
母:サンタグラシア (7歳)
母父:オルフェーヴル
めす

社台レースホース(関東)
募集総額:3,000万円
「サートゥルナーリア+母父オルフェーヴル」は現3歳以上に4頭しかいないが、そのうち2頭がショウヘイとアンドゥーリル。オルフェーヴルが持つノーザンテーストと、サートゥルナーリアが持つStorm Catは持久力と瞬発力をバランスよくもたらす組み合わせ。今後ニックスと呼ばれるかもしれない。
加えて「サートゥルナーリア+Smart Strike」はコートアリシアン・レッドキングリー・ディアダイヤモンドを輩出する当たり配合。
ちなみに前述のラナモンの25も「サートゥルナーリア+Smart Strike」の組み合わせを持つ。今年の社台はサートゥルナーリア産駒が激アツ。
ブライトリビングの25
父:ナダル
母:ブライトリビング (11歳)
母父:ワイルドラッシュ
牡馬

社台レースホース(関東)
募集総額:5,000万円
「ナダル+母父ワイルドラッシュ」のトリグラフヒルが雲取賞2着。元・社台スタリオンステーションの三輪さんが「シンボリクリスエスとクロフネは相性がいい」と提唱していますが、それならKris S.とクロフネも相性がよいはず。

半姉アピーリングルックは名古屋大賞典勝ち、近親も交流重賞で実績があるダート牝系だけにナダルはピッタリ。
ちなみに1つ上の半姉ブリスブリンク(クリソベリル)は昨年のツアー時から「パワーが凄い」と褒められていたが、直近の近況でもかなり褒められており母系の優秀さを感じさせている。
白老産のナダル産駒で5,000万円という値付けも自信の表れに感じられる(他の社台のナダル牡馬は2800万、3000万円という値付け)。
(文=桜木悟史)




コメント