1月下旬に社台スタリオンステーションを訪問、見学させて頂きました(要予約)。
今年も案内役は三輪圭祐さん。三輪さんは桜木がレイデオロの出資者だと知っているので、見学が始まった途端に有無も言わせずにレイデオロのところに連れていきます(笑)。
1年ぶりの再会でしたが、今年は空を眺めておりました。この時間帯は外を見ていることが多いとのこと。特に訪問した日は、馬産地関係者や研修スタッフなどが大量に来ている日だったので外が騒がしかったものあるかと思います。
三輪さんとはいつも配合の話で盛り上がるのですが、最近、三輪さんは「レイデオロはシーキングザゴールド感がある」と感じているらしく、「レイデオロ産駒はダートでもいけるのでは?」と思っているとのこと。
この意見は自分としても納得がいくところで、レイデオロの近親を見ていくと、帝王賞勝ちのゴルトブリッツが名を連ねています。こちらもシーキングザゴールド持ち。
レイデオロ自身がダートを走れていたかと言えば、それはNOですが、母系でダートっぽい血、それこそレイデオロが持つミスプロを継続するような配合にすれば、産駒がダートで活躍するシーンは十分にありえる話だと思います。
次に見せてもらったのはコントレイルです。
この日は西日本などが大雪・大寒波に見舞われたタイミングでしたが、道南は快晴。コントレイルは気持ちよさそうに寝てました(隣でうるさく会話していても)。
自分は勝手にコントレイルはうるさいタイプと思い込んでいたのですが(母系にストームキャットがいるあたりに)、実物のコントレイルはおとなしかった。そういえばnetkeibaがアップしていた動画でも、ぐっすり寝ていましたね。
それでも、起きている時には俊敏な動きをするらしく、オンとオフの切り替えがうまいタイプのようです。
だからこそ、そこまで大きくない身体で三冠を戦い抜き、最後には大仕事を成し遂げられたのかもしれません。そうした面が産駒にも伝わるのか注目です。
同じディープ系では最も評価を得ているのがキズナ。この馬は三輪さんが「The オスです」と話すように生命力に溢れた種牡馬。
この日は大寒波の影響で馬服を着て、それでもじっとしている馬がほとんどを占める中、服も着ないで雪面をヒャッハー♪と走ってました(笑)。
三輪さんのイチオシであるサートゥルナーリアは、なんか馬房の奥から見てくる割に顔を出してくれません。シャイなんでしょうか?(笑)
1年前にも三輪さんから「サートゥルナーリアはいいと思います」という話は伺っていましたが、実際に産駒が生まれたあとの印象を改めて聞いてみると、「想像通りにいい産駒が多いと思います。ただ結構、適性はバラバラになるかもしれません」とのこと。
マイルから中距離のクラシック向きの馬もいれば、カナロア色が強く出て、スプリンターになりそうな産駒もいるとのこと。【母系を引き出すキングカメハメハ系】であることを念頭に置いておくとよいかもしれません。
この日はスタリオンのスタッフ向けの研修中。「いかに馬を扱うか?」「人間との関係性を築くか?」という講義が行われており、何頭かの種牡馬が研修に参加していました。
自分が見学している時は、サトノクラウン・イスラボニータ・オルフェーヴルがパレードリンクを周回。
種牡馬という気が荒い馬たちを一斉に集結させているので、なかなかの緊張感。
オルフェーヴルは立ち上がるような目立った悪さはしなくても、「何かしてやろう」と考えてそうな表情をしていたような気がします(笑)。
そして、この3頭から離れたところでウォーキングしていたのが昨年暮れに引退したサリオス。
この3頭に近づくタイミングで興奮しては、ブモー!!と叫び先輩たちを威嚇(?)。もしくは恐れをなしていたのかわかりませんが、まだまだスタリオンの環境には慣れていない様子でした。
三輪さんはサリオスへの期待が高いらしく、母系のSラインがもたらす高いスピード能力はもちろん、母系が異系の血が多めなので、「芝適性を失わずに、濃くなった血を薄める役割」を期待しているそう(ダートに振れていい場合はドレフォン)。
加えて、サンデーサイレンスが3代目なので、母系にサンデーサイレンスを持つ馬との配合などもやってきそうな気がします。
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今年はいつも以上に三輪さんと種牡馬に関係のない話もしてしまい、あまり種牡馬を見れてないのですが(1年前とそんなにラインナップが変わってない)、1年に一度、配合について議論できるありがたい機会です。
また夏、もしくは来年の冬にお邪魔したいと思います。
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