【ウマ娘】デアリングタクト実装に思うこと

競馬コラム

昨日配信されたウマ娘のライブ番組『ぱかライブTV』にて、デアリングタクトの実装が発表されました。

ちょっと前から匂わせはあったものの、こんなに早く本発表するとは驚きました。このあたりの話について、いろんな角度で雑感を綴ってみようと思います。

なお、私はデアリングタクトの出資者でもないですし、ノルマンディーの会員でもないです。逆にウマ娘は頻度こそ下がりましたが、リリース当初から嗜んでいます。

こういう話は立場が異なれば、意見も異なるかとは思いますが、そのあたりはご容赦頂いた上でお読み頂けたら幸いです。

“現役馬のウマ娘化” 反対派

まず現役馬がウマ娘化することに対してどういう立場かというと、個人的には現役馬のウマ娘化に反対の立場です。

理由はいろいろありますが、まず厄介なトラブルが増えるだろうということ。

たとえば、競馬場にウマ娘のイラストが載った横断幕を出していいのか?

この時点でややこしさが凄い。商業系イラストだから掲出できない可能性が高いものの、どこかの競馬場が認めてしまった時に歯止めが利かなくなるリスクがあります。

あと個人的には、普通の馬のイラストでも、その馬の特徴を捉えてないような自分の好みじゃないイラストを見かけるだけでイラっとする短気野郎なので、おそらくそんな横断幕を見かけた日にはイライラする自分が容易に想像つきます(似た人は一定数いると思ってます)。

馬は馬だから可愛い。ウマ娘はウマ娘として可愛い。別物なのです。

“クラブ馬のウマ娘化” にも反対

次に一口馬主として、クラブ馬のウマ娘化に関してですが、これにも反対の立場です。

たとえばレイデオロがウマ娘化するとしたら? と考えたことがあります。

これについては明確に反対です。なぜなら、自分の中におけるレイデオロのイメージはオス(王様)であり、それをメス(娘)として取り扱う余地が一切ないため。その馬のイメージをイラストやゲーム内容によって壊されるとしたら、それはマイナスの感情を引き起こすと思います。

では、牝馬なら?というケースも考えてみましたが、これもなかなか厳しい気がしました。

自分の場合だと、1歳の頃から牧場に見学にいって、その馬たちの特徴などをかなりキャラ付けしている部分があります。

その特別な思い出やイメージを持てること馬主にとって大きな楽しみだと考えています。

しかし、そのイメージはおそらく出資者それぞれで異なります。私がキャラ付けしているツイートに対して、「あの馬はそんなキャラじゃない!」と不満に感じている出資者もいるはずです。

これぐらいのレベルであれば、個人の価値観の違いで片づけられます。

しかし「ウマ娘」という巨大レーベルで、そのイメージを一気に上書きされてしまうリスクを考えると、本来、本体である馬に沿って進むはずだったリアルのストーリーが霞んでしまう可能性もあります。それは「本体へのリスペクトに欠ける行為」だと感じざるをえません。

本体と虚像を同一化しない

ここまで書いていると、実はこの話はクラブ馬かどうかはあまり関係がないことがわかります。

私も、ウマ娘の中に好みのキャラはいますが、そのキャラクターへ向ける感情と、そのモデルになった馬への感情は異なりますし、一緒にしてはいけないと感じます。

そういう難しさの中で、許可を出してくださった馬主・関係者は度量の大きさには改めて感謝をしなければいけません。

その中で、クラブ馬というのは、たかが出資者とはいえ、より多くの出資者がいて、彼らは金額の大小はあるにせよ、お金を出してそれを体験できる経験を買っています。

しかし、その体験を「ウマ娘」という部外のサービスが邪魔することは好ましいとは感じません。許されるとしても、引退後に限った話のような気がします。

ウマ娘化を喜ぶ出資者もいれば、その一方で嫌な気持ちになる出資者もいる。

このことを理解してあげることは大切ですし、そこを疎かにすれば、トラブルに発展しかねません。

なぜ、こんなに実装を急いだのか?

ここからは少し話題を変えて、「なぜこんなにも早く実装を発表したのか?」という分析を行なって、この記事を締めたいと思います。

デアリングタクトを実装するにしても、たとえば引退後に発表する。もしくは引退が見えてきたタイミングで発表するという方法もあったはずです。

しかし、デアリングタクトは現役延長の噂が出ているほどです。これからデアリングタクトがどういう運命をたどるのか見えていない以上、ストーリーを綴ることはできません(できたとしても、リスクが大きい)。

これまでウマ娘陣営は、モデルとなった馬へのリスペクトを持って、いろいろ細かい情報も調べ上げて、小ネタとして盛り込むなど、むしろ私としては感心していたほどです。

だからこそ、デアリングタクトのウマ娘化をこんなにも性急に明文化してしまったことに、強い違和感を感じました。

その理由はどこにあるのか?

私は、ゲーム「ウマ娘」のユーザー離れが急速に進んでいるのではないか?と見ています。

ユーザーの方なら、周りでログインがどんどん減っていることは肌で感じているでしょう。そのあたりの戦略ミスについてはここでは深く追及しませんが、Make a New Track(メイクラ)の登場あたりから育成のバランスがおかしくなり、育成ゲームとしては破綻しつつあります。

実際、先日発表されたサイバーエージェントグループの業績発表によると、2022年3Q(2022年4-6月期)はウマ娘リリース以来、最低の売上高・営業利益となりました。

あくまでもグループ全体のゲーム事業の成績なので断定はしませんが、牽引役の「ウマ娘」が好調でないことは明らかです。

次にどのような手を打つかわからないものの、ここから先は強力なサポートカードを出していくぐらいしかゲーム性の上積みがないことはわかります。

新シナリオを発表したとしても、おそらく強い馬をつくることに集約していくので、その魅力がなければアオハルシナリオのように過疎化する未来しかないでしょう。

新キャラでつなぎ留めるしか方法がない

ゲーム性で勝負できなくなった「ウマ娘」に残された道は何か?

最終的には、次々にキャラクターを出していって、ファンをつなぎ留めるしか方法がありません。しかし過去の名馬を小出しにしていっても限界があります。

そこで行き着いたのが「現役馬をウマ娘化する」というインパクト勝負です。

これならば「いま応援している現役馬がもしかしたらウマ娘化するかも」という期待感が生まれるので、今すぐにウマ娘をやめるユーザーは減り、ファンをつなぎ留めることになります。

しかしながら、リリース当初から見ていた競馬・ウマ娘両方のファンとしては、今回の性急なリリースに対して、これまでの姿勢と矛盾を感じる部分が多く、サイゲームスの焦りを感じざるをえません

おそらくデアリングタクトが現役で走っている時から、予期せぬトラブルが発生していくでしょうし、それによりゲームへの好感度がどんどん下がっていく可能性も大いにあると感じています。

この先、どうなっていくのか、いち競馬ファン・いちウマ娘ファンとして見守っていきたいと思います。

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