

POGの途中経過について書こうと思ったのですが、戦況的にネタがなかったので、今回はコラム的な内容をお届けしようと思います。
上記のキャプチャには出ていないのですが、第1回東京開催の出世レースであるフリージア賞(かつてはこれと同じ条件で行なわれていた500万下をキタサンブラックが勝利)を勝ったのはホウオウビスケッツ。そして本馬を管理するのが、美浦・奥村武厩舎です。
何を隠そう、奥村武厩舎は2月19日終了時点で全国リーディングトップ!
しかも、ただ勝利を重ねているだけでなく、AJCCをノースブリッジを制するなど大きなところも勝っており、間違いなく今年以降、POG・一口馬主において注目度が高まっていく厩舎と言えます。
私自身も出資馬のサーマルウインドを管理してもらっていますが、非常に野心的でありながら、同時に馬の体調の見極めや騎手選びなどのさじ加減が絶妙。
サーマルウインドの例でいえば、関東馬ながらデビュー戦にいきなり中京への遠征を選んで川田騎手に依頼するなど、キャロットクラブ馬ではなかなかお目にかからない采配。
またノースブリッジの例でもわかりますが、岩田康誠騎手とのタッグが厚く、サーマルウインドはこのタッグで2勝。ただ、そこから北村宏司騎手に切り替えても勝利をあげるなど「この馬にはこの騎手が合う」というセンスが抜群。
一方で、同じくキャロットクラブの所属馬でも、巨体で少しズブいところがあるオールフラッグには、大型馬を追うことに定評がある内田博幸騎手を起用して2勝。すごく考えていることが感じ取れます。
ホウオウビスケッツも、おそらく逃げてこその馬という見立てがあって、逃げに定評のある横山和生騎手にデビュー戦から任して、2戦連続で逃げ切り勝ち。おそらくデビュー前・レース前にジョッキーたちと綿密に話し合っているのでしょう。
さらにすごいのは騎手選びだけではないという点。
ノースブリッジは一切、外厩に出さない形で調整したり、19日に勝利をあげたホウオウドラッカーはノーザンファーム生産馬ながら連闘で勝利。牧場サイドの言いなりにならない、半自立型の厩舎運営をしており、その体制でその他のノーザン系厩舎と対等にやりあっている点は素晴らしいと言えます。
関係者に聞くと、人間関係あたりもよいとのこと。厩舎のスタッフがぜんぜん離職・転厩しないそうで、奥村武厩舎に転職したくともできない厩舎だそうです。
春にはノースブリッジで初のGI制覇となるでしょうか?注目しておいて損はないでしょう。
コメント