こちらのページでは、キャロットクラブの募集馬を分析し、その評価を解説します。
■評価軸・合格ライン
☆募集金額の2倍の賞金を稼げるかどうか?
☆重賞に出走できるポテンシャルがあるか?
■分析手法
☆種牡馬・BMSの傾向
☆血統表内の相性、インブリードの効果
☆配合の獲得賞金の上限・アベレージ
※当サイトを初めてご訪問された方はこちらのページをご一読ください
※出資判断はご自身でご判断ください。責任は負いかねます
※写真等はキャロットクラブ様の許可を得て掲載しております
血統・性別・母年齢
バロネッサ(マルケッサの21)
馬名の意味「男爵位を持つ女性、女の男爵(伊)。母名から連想」
父:ロードカナロア
母:マルケッサ (6歳)
母父:オルフェーヴル
メス

5代目までのクロス:Halo 5×5
募集価格・厩舎
募集金額:6,000万円 (一口15万円)
預託予定:美浦・田中博康厩舎
評価・適性予測
昨年のホープフルSを制したドゥラエレーデの半妹で、近親にはサトノダイヤモンドがいます。
マルケッサ自身の配合をみると、サトノダイヤモンド同様にサンデーサイレンス・Devil’s Bag・サザンヘイローのHalo3重クロスを持っています。通常だと、ここまでHaloを重ねるとスピードが強調されるので適性距離は短めに出ます。
ところが実際はサトノダイヤモンドは菊花賞・有馬記念を勝っており、マルペンサが持つサザンヘイローのパワー・スタミナの因子の影響力がかなり強いと推測されます。
配合の話に移ると、半兄ドゥラエレーデはドゥラメンテがSSを内包しているので、この特性を継続、Haloを4つ重ねています。
それにもかかわらず、暮れの中山のホープフルSやドバイのダートに対応できており、配合からもたらされる影響以上に母系の影響力が強いことがうかがえます。
では本馬はどうか? 本馬の父ロードカナロアはSSを内包しないため、パワー・スタミナ寄りの特性はあまり強く出ない可能性を考えました。ロードカナロアの影響で距離適性がマイル寄りになるなら活躍のイメージがしやすいためです。
しかし実馬は522kgと大柄に出ており、サザンヘイローのパワー・スタミナの影響度合いは大きそうです。つまりサトノダイヤモンドやドゥラエレーデのような中距離以上に適性が出る可能性がありそうです。
その場合、牝馬で2000m以上となるとレース選びに苦労しそう。
加えて、ロードカナロア産駒は500kg超で出世した牝馬がほとんどいない点もポイント。
最終的な評価としては、配合面でドゥラエレーデよりは魅力がないので個人的には減点。配合表全体を見渡した時に武器となりそうな尖った部分がなく、決め手に欠けます。
それでも初仔からGI馬を輩出したことからマルケッサが名繁殖となっていく可能性があり、そこを先物買いする手はあり。ただ基本的には競走成績狙い(賞金)の出資というよりもアワブラッド狙いの判断になりそうです。
コメント