血統・母年齢・性別
父:キンシャサノキセキ
母:クローバーリーフ (12歳)
母父:タニノギムレット
5代目までのクロス:サンデーサイレンス 3×4, His Majesty=Graustark4x5, Lyphard4x5, Hail
to Reason5x5
牡馬

募集金額・厩舎
募集金額:2,400万円 (一口6万円)
預託予定:美浦・稲垣幸雄厩舎
評価・適性分析
クローバーリーフの種付け履歴を見てみると、ノーザンファームがやりたいことは何となく感じ取れますが、ただ結果的に見落としがあってズレた配合になっていたと思います。
おそらく母方に持っている「Lyphard を刺激してあげよう」と思ってのディープ系3連発(スピルバーグ→ディープブリランテ→キズナ)とか、「母方のGraustarkクロスを継続しよう」とか思ってキンシャサノキセキを起用するなど、なんとなく意図は察することができます。
ただ、おそらくノーザンファームがあまり意識していなさそうなのが4代目にあるGulchの存在。筆者としては、むしろここをどう生かすかどうかが本馬の配合を考えるキモになるんじゃないかと感じています。
本馬の近親の成績を見直すとほぼ 1400m 以下のカテゴリに集中しています。これはもろにスプリント適性を主張するGulchの影響が強いのだと思います。
そこで「キンシャサノキセキ+Gulch」で抽出するとダート1400m以下で6,035万円を稼いだソーディヴァインがいます。まさにこの通りのイメージです。他の馬もほぼほぼ1400m以下の短距離で結果を出しています。
ここまで良い雰囲気で評価を書いてきましたが、最終評価は合格水準ギリギリぐらい。「キンシャサノキセキ+Gulch」の部分は評価が高いのですが、減点材料となるのが母父タニノギムレットのミスマッチ感。
母父タニノギムレットは短距離の方向でパフォーマンスが高くなく、キンシャサノキセキとGulchのスピードを半減・相殺させてしまいます。こういう抜きんでた長所に対してネガティブな要素があると合格水準を超えての高い得点というのは与えられません。OP戦線で戦えるまでのポテンシャルは見込みにくいです。
ただその部分を除けば見どころはありますし、ソーディヴァインぐらいに賞金を稼いで回収率200%というのは達成可能な数字のはず。牡馬ですからダートの上級レースも充実しているでしょうし、健康第一に走ってくれれば回収率の面で貢献してくれる可能性は大いにあると思います。
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