ペース読み
まず今回のメンバー構成を見て、「前に行きそうな馬がかなり少ない」という点は注目すべきだろう。
前にいけそうなのは、④キミノハナマリア・⑥ゴールデンハインド・⑨コナコースト・⑩ソーダズリング・⑫ハーパー・⑭ペリファーニアあたり。
前日の東京芝コースを見ての評価は【外差しがききにくい】という点は気にしておきたい。
こうした視点もあって、確実に前に行くであろう⑥ゴールデンハインドあたりが人気を集め始めている。しかしオークスは1,2番手で競馬した馬の結果は奮わない。基本的には【逃げてはいけないレース】だ。
狙いたいのは、その後ろの3~5番手で、ラチ沿いで脚を溜められる馬。
血統を考える
そういう意味で、桜花賞の再現で⑨コナコーストを狙いたい気持ちも湧くが、今回、ゴールデンハインドが流れをつくるとしたら、その流れはキタサンブラック産駒のコナコーストには合わない。
ゴールデンハインドの前走・フローラSは途中で0.7ペースも落ちるゴールドシップらしい乱高下のあるペース。キタサンブラック産駒はこういうペースを好まない。しかもレーン騎手も、ワンペースで馬を運ぶというよりは馬をどこかで爆発させるタイプだけに、この乗り替わりは馬の特性に合っていないのでマイナス評価。
さて、今年のオークスは前半5Fを60秒を超えるスローになる前提として、こういう年は不思議とハーツクライ産駒が馬券に絡むケースがある。
◆2014年・1着ヌーヴォレコルト(前半60.7)
◆2017年・3着アドマイヤミヤビ(前半61.7)
本来、ハーツクライ産駒は古馬戦になって、タフなペースのGIになると台頭しやすい種牡馬なのだが、オークスにおいては逆にスローのほうが合っている。
そこで血統的に注目するのは、⑩ソーダズリング・⑫ハーパーのハーツクライ産駒の2頭
中でも、ソーダズリングのほうを上にとる理由としては、まずハーパーとの比較では、より内枠に入った点。上記にも記したが、今週末の東京を外が伸びにくい馬場と仮定するなら、前走ラチ沿いでしっかり足を溜められるソーダズリングはイメージにぴったり合う。
血統的にもNureyevと3/4同血のFairy Kingを持っていることが大きい。Nureyevは小回り性能を引き出して、4コーナーの競馬に強い。前述のヌーヴォレコルトも4角まで最内で脚を溜めて、ハープスターを撃破。
さらに母父シンボリクリスエスもよさそう。牡牝の違いはあるが2017年のダービーはレイデオロ・アドミヤブルの母父シンボリクリスエスで1,3着。スローになることが大前提ですが、リバティアイランドを牽制しあってのスロー競馬でのハーツクライ産駒の台頭を期待します。
結論
◎リバティアイランド
〇ソーダズリング
▲ハーパー
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