

先週の新潟ではPOG的に注目度の高い馬のデビューが続きました。
まず土曜5Rに登場したのはファーヴェント(Zio)。当POGの今年のドラフトのスーパードラ1で、8人から指名を受ける大型競合案件。
中には、桜木が昨年のキャロットクラブの募集馬分析でピックアップの1頭に挙げたことに触れ「むしろ指名していなくて驚いた」と指摘された1頭ですが(笑)、やはりハーツクライの好配合馬だけに新馬戦から才能をいかんなく披露。強かったですね。
1着 ファーヴェント(松山弘平騎手)
【メイクデビュー新潟5Rレース後コメント】ファーヴェント松山弘平騎手ら | 競馬ニュース – netkeiba.com
「スタートが良かったです。前に壁を作りたかったのでこういう競馬をしました。道中はしっかりと折り合って我慢していました。直線では前が開いてから、しっかりと抜けてくれました。相当、素質のある馬です。これからが楽しみですね」
(読み飛ばしてOK)なぜ桜木がこの馬を指名しなかったかというと、馬が悪いというよりは戦略にそぐわなかったというのが真相。
本馬に関しては募集が終わってからも気になっていた馬なので、個人的に情報収集を続けていましたが、少し気になったのが年始ぐらいに牧場で見学された方のレポートで「マイラーかも」というスタッフコメントがあった点。
今年は牝馬を1位にする以上、2,3位あたりはクラシック向きの馬で固める必要があったためファーヴェントの指名を避けた経緯があった、というのがネタバラシ。
結果的に千八デビューしたというのと、レースセンスにおいてはこれより距離が伸びても対応は可能でしょうし、距離不安説はないものとみてよいでしょう。
しいて懸念をあげるなら、道中のペースが上がった時に対応できるかどうか。そのあたりの馬力を馬体からは現状あまり感じないので、どこかで成長期間は必要な気がします。
そして続く6Rに登場したのがサフィラ(LONSDALE)でした。
この馬は桜木もクラブ馬POGで指名していますし、期待していましたが、LONSDALEさんのコメントの通り、残念な結果となってしまいました。
3着 サフィラ(松山弘平騎手)
【メイクデビュー新潟6Rレース後コメント】ニシノコマチムスメ幸英明騎手ら | 競馬ニュース – netkeiba.com
「スタートは良かったですが、前に壁を作ることを意識してしまいました。馬の能力は抜けていたと思います。申し訳ないです。今はそれしか言葉が出ません」
間違いなく能力は感じさせただけに悩ましいのは今後のレース選択。勝っていれば新潟2歳もあったでしょうが、未勝利戦のために再度、暑い新潟に遠征するのは得策とはいえず、阪神に回るとしても、次のレース候補となるサウジアラビアRCやアルテミスSに十分な間隔もとれないので、この敗戦はのちのち響いてきそう。
この馬もハーツクライ産駒。どこかに成長期間はつくらせたいタイプだけに、今後の陣営の選択は気になります。あえて年内の賞金加算を捨てて、ここで一旦、長期で休みを挟んで11,12月の未勝利戦を狙うとか、大胆な戦略もあってもよい気がしますが、はたしてどうなるでしょうか?
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