2023年11月25日に東京競馬場でコンテネレッツアがデビューし2着でした。
サンデーサラブレッドクラブでの初出資馬ということで、当日どんな気持ちになるかなと思っていましたが、結局、どんな馬でも新馬戦が始まるまではドキドキしますね。そこはあまり一口あたりの金額は関係ないですね。
パドック・返し馬
それよりはテンションのコントロールに課題がありそうな戦前コメントでしたので「どんな状態でパドックに出てくるのか?」と気になっていました。
しかし予想に反して、意外にもおとなしくパドックを周回。必要以上に手綱が張るような場面もなく、良い意味で拍子抜け。
時には、パドックの外側を見る余裕もあるなど、自分の世界に入り込むようなところもなくて新馬戦のパドックとしては高得点の部類。
馬体的には、全体的なバランスは1月に見学した時よりも良くなっていましたが、腹回りがすっきりしているので「これで472kgあるのか」という印象。
ダイナカール牝系は、基本的にはがっしりしたタイプが多いのでガサがあります。全兄のリベイラパレスがむっちりタイプだったのに対して、コンテネレッツアは牝馬ということもあって、全体的にすっきりしたシルエット。
脚元のリスクが付きまとう一族だけに470kgぐらいの体重というのは悪くないでしょう。
距離適性に関しては「マイルだと少し短いかもな」という印象も。実際、陣営関係者が「もう少し長いところでおろしても良かった」と話されていたという噂もあり、次走は距離を伸ばして出てきて欲しいものです。
さて、気性面に課題がある馬は騎手が跨ってから雰囲気が変わることもありますが、ルメール騎手が乗っても良い意味で変化はなし。
個人的に高く評価したのは、返し馬にスムーズに移行できた点。
担当の方が解放すると、暴れることなくキャンターに入っていきました。そこでのスイッチの入り方というのは、歴代の出資馬の中でも上位の評価。
結構、こういう場面での振る舞いや、スピードの乗り方というのは重要だったりします。
レース
レースにおける最大の焦点は「ゲートを出るか?」の一点。ダイナカール牝系といえばルーラーシップに代表されるようにゲートで立ち上がるようなところがあり、追い切りでも走り始めに課題があるというコメントでしたから注視していました。
結果的にやはり出遅れたのですが、想定の範囲内。むしろよく出たほうかなと思います。
そこから馬群を追いかけるも最後は差されての2着。結果は残念でしたが、元々マイルが短そうだという見立てだったのでそこまで悲観する必要はないでしょう。
レースの道中で、前を追いかけるようなシーンがあり、SNSでは「気性がやばそう」というコメントもありましたが、レース後のルメール騎手のコメントを見ても「操作性にそこまで問題はなかった」という旨を公式コメントとして残しています。
早めに馬群の外に取りついたのはルメール騎手がマイルを意識して意図的に操作したものであり、しいて言えば3角の入り口で一度ハミを噛んだあたりが良くなかったぐらい。
むしろ最後の直線でトップギアに入らなかったところが課題でしょう。
2着 コンテネレッツア(C.ルメール騎手)
【メイクデビュー東京5Rレース後コメント】ゼーゼマン T.マーカンド騎手ら | 競馬ニュース – netkeiba.com
「まだ子供っぽいです。先頭に立つと物見をしていました。トップギアに入れませんでした。まだ伸びしろがある馬です」
レースラップを見ても、11.6-11.3-11.2の34.1の流れを33.6でフィニッシュ。めちゃくちゃレベルが高かったという訳でもないですが、凡戦ということもないでしょう。
距離を伸ばして同じような脚を使えるかはわかりませんが、33.6よりも速い脚が使えること、そして世間の評価に反して操舵性がありそうなので中距離で前目をとれるようになれば楽しみです。
レース後の様子・今後について
レース後は使ったなりの疲れは見られるそうですが、すぐに「態勢を整えて次走を決めたい」というコメントが出てきました。
これは意外で、気性面などを理由に第1回東京開催まで待たされるだろうなと思っていたのですが、この感じだと1月の中山に出てきそうです。
マイルは厳しいでしょうが、陣営的にはまだ桜花賞を諦めていないのかもしれません。1月の中山を勝ち上がって、クイーンCに挑戦、その可能性を諦めていないような気がします。
はたしてマイルで上位勢に通用するのかという疑問はありつつも、順調にレースに使ってくれた方が楽しみは増えますので、陣営の判断を信じたいと思います。
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