11月末時点で5位だったキズナが逆転でリーディングを獲得しました。11月時点で16勝だったところ、12月だけで16勝を上積み、ジューンテイク・タガノエルピーダ・サンライズジパングあたりもG1で好走。存在感を見せました。
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2位のエピファネイアは、キズナ同様に重賞未勝利。とりあえず新馬戦は勝ちまくって勝ち星を量産。重賞戦線では存在感がありませんでしたが、重賞への出走自体も少なめ。これは個人的な推測ですが、重賞に使えるパターンでも使わなかったケースがあり、ノーザンファームを中心に「若いころに使い込まないようにする」という方針もあったような気がします。
- ジュンゴールド(紫菊賞1着→ホープフルS使わず)
- ミカエルパシャ(東スポ杯5着→ホープフルS回避)
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新種牡馬では、スワーヴリチャードが大健闘の3位。
レガレイラのホープフルS勝利は記憶に新しいですが、来春に向けてアーバンシック(京成杯を予定)やコラソンビート(桜花賞路線)など、来春に向けて明るい材料が満載です。
上位以下で注目したいのは8位のリアルスティール。
勝ち馬率2位、賞金/1出走の指標でも4位と「稼ぐ種牡馬」として優秀といえます。しかも、この成績はJRAのみの集計。全日本2歳優駿勝ちのフォーエバーヤングの地方成績は含まれていませんから、もっと評価されてよい数字です。
さらには、先日、勝利をあげたミッキークイーンの半弟・ニュージーズもなかなか良い勝ち方。ここまではパッとしなかった印象のリアルスティール産駒ですが、芝ダートの二刀流種牡馬として注目していきたい存在です。
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最後に触れておかなければいけないのはPalace Maliceでしょう。
前回のコラムでは
頭数の母数が小さいのでリーディングの20位以内に入ってくることはないでしょうが、Palace Maliceは注目しておいたほうがよさそうです(現在41位)。
【2023年】2歳種牡馬リーディング(21産)|ニューイヤーズデイがランクイン
と記しましたが、その予想を超えての20位にランクイン。
ジャンタルマンタルの朝日杯FS勝利は素直に驚きました。めちゃくちゃ切れ味があるタイプの馬ではないので瞬発力勝負だと分が悪そうなので、来春のクラシックはさておき、ジャスティンパレスのように底力勝負になるようなレースはよさそう。
シンザン記念に出走予定のノーブルロジャーもラップ的には優秀な馬ですし、シンザン記念自体も底力を問われやすいレースですので、この快進撃は続くものだと思われます。
Palace Maliceは2024年から日本(ダーレー)での供用も決まりましたし、配合などを含めて勉強していったほうがよさそうです。
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