2023年 JRA種牡馬リーディング 上位20位|24年以降の展望

競馬コラム

上位の趨勢

JRAの2023年度の種牡馬リーディングが確定。上位は、下記のような順位で確定しました。

  • 1位:ドゥラメンテ
  • 2位:ロードカナロア
  • 3位:ディープインパクト
  • 4位:キズナ
  • 5位:ハーツクライ

非SS系がワンツーになった特徴的なサイアーランキングとなりました。

あらためて近年のランキングを振り返ると2012-22年の11年間、ディープインパクトがトップを堅守。その前は1995-2007年にはサンデーサイレンスが、その後はフジキセキやタグネスタキオンといったあたりが谷間を埋めつつ、「SSなくして日本競馬なし」とでもいうべき状態が続いていました。

それが2023年はディープの死去もあって、キングカメハメハ系が1位、2位となりました。

ただ、この先キングカメハメハ系が台頭してくる訳ではありません。ご存じの通り、ドゥラメンテはすでに死亡、ロードカナロアも種付け料の高騰により頭数が少なくなっているので、おそらく2024年のサイアーランキングも大きく変わってくることでしょう。

一方でSS系は、ハーツクライも死亡し、ダイワメジャーも引退。どのあたりがSS系の主幹となっていくのか注目したいところです。

注目ポイント

上位以外で気になる点についてポイントをいくつかあげておきましょう。

賞金関係の指標ではキタサンブラックがトップに輝いています。しかし、イクイノックスの獲得賞金がかなり数字を押し上げている点は忘れてはいけません。ここは来年度のランキングでどうなるのかしっかり見極めるべきでしょう。

それでも勝ち馬率0.417はかなり優秀な数字であり、キタサンブラック産駒の安定感は評価すべきでしょう。

それ以外だと、15位のシニスターミニスターは世間の評価に反しない魅力的な種牡馬と言えます。勝ち馬率.385はさることながら、近年だけでもテーオーケインズドライスタウトキングズソードというG1馬を輩出、さらに2023年にはミックファイアは南関東3冠を達成。

昨年のセレクションセールでも最低2,000万円台、最高価格9,700万円という値段がついた同産駒ですが、安定感がありつつ、同時に夢を見れる種牡馬であることを考えると、今年もさらに人気が過熱するかもしれません。

来年以降の展望

来年以降は果たしてどのような順位になっていくでしょうか?

主な3つのポイントはこちら。

  • ①大種牡馬イクイノックス時代の到来
  • ②スワーヴリチャードがSS系のセカンドポジションヘ
  • ③Unbridled’s Songの血が求められる時代へ

まず4年後の話になりますが、ポスト・ディープイパクトの座にはイクイノックスが就くでしょう。無事なら2028-2040年頃まではイクイノックスの天下になるとみます。

イクイノックスの配合自体は少しややこしいのですが、競走馬に必要なスピード・スタミナ・持久力のすべての要素を持っている種牡馬であり、そしてあれだけ変異的な活躍をした馬というのは配合という観点以上に、強力な遺伝力で、様々な産駒を生み出し、リーディングを射止めることでしょう。

社台スタリオンとしてもノーザンファーム産の種牡馬を盛り立てるためには繁殖牝馬を惜しまないでしょうから、よっぽどなことがない限り、成功するとみます。

次にスワーヴリチャードの立ち位置。今年の躍進は凄まじいものの、上記のイクイノックスほどの追い風はなく、父ハーツクライ同様にセカンドポジションに収まると予想されます。リーディングの2~5位あたりに常に名を連ねるような種牡馬になっていくことでしょう。

早熟性もあり、距離への対応もできる。少し牡馬で強い馬が出ていない点は気になりますが、京成杯に出走予定のアーバンシック次第で、馬産地における評価を高いレベルで維持することになるはずです。

そして、最後にこれは以前から指摘している点ですが、父系以上にUnbrideld’s Songの血が入っている種牡馬の躍進が予測されます。

前述のスワーヴリチャードや、ディープインパクト系最後の砦・コントレイル、そしてダーレーの供用されたウィルテイクチャージはリーディングの上位に名を連ねていくだろうという見解です。

Unbrided’s Song由来のスピードは日本の馬場へマッチしており、かつてのStorm Catのような存在感を示すと予想します。

スワーヴリチャードやコントレイルは芝、ウィルテイクチャージはダートを主戦場とする活躍馬をコンスタントに輩出することでしょう。

(文=桜木悟史)

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