【NHKマイルC2024予想】桜木悟史の見解・人気上位の評価

桜木悟史の日記

馬場・展開について

まず今週末の東京の馬場についてだが、割とバイアス強めの内有利馬場。土曜メインのプリンシパルSこそダノンエアズロックが外差しで圧倒したが、あれは能力差によるものだと見たほうがよい。むしろ注目すべきは道中ずっと内で脚を溜めていたメリオーレムが2着、番手から最内に進路をとったアスクカムオンモアが3着なのだから、この明確なバイアスを信じて日曜のメインを迎えたい。

その観点で行くと、注目すべきは②ノーブルロジャー④ボンドガールは内枠から先行できそうで有力候補。

ただしノーブルロジャーは今回乗り替わり。加えて松山騎手は今週復帰という点はマイナス材料。加えて、松山騎手は以前はこういうパターンで積極的に前目をとってくれていたが近年はそういう騎乗が少なくなっており、個人的には魅力が薄れた騎手。ここはボンドガールを上にとりたい。

それ以外だと、⑬シュトラウスは脚力だけでいえば、前にいけるし、押し切れるだけの能力は秘めている。ただ前走、勝負を捨てて教育に徹した北村宏司騎手がそんな騎乗をするだろうか。やはり今回もある程度のポジションをとったとしても、番手近くで馬がフリーになる状況は避けるだろう。上位争いがあるとすればインを突く形。外から差せるほど、今の馬場は甘くない。

人気上位に目を移すと、⑭アスコリピチェーノは2019年の阪神JF覇者・レシステンシアとほぼほぼ同じ配合。ダイワメジャー+Danehill Dancer+Sadler’s Wellsだから、瞬発力勝負は分が悪い。12月の阪神のように重めの馬場で、かつ坂が急なコースのほうがいい。上位争いはできるだろうが過信は禁物。ルメールで人気が押し上げられているこの状況下ではオッズ的にはあまり買いたくない。

皐月賞から参戦となる⑯ジャンタルマンタルは、外枠が嫌われているかもしれないが、皐月賞で好走したことから多少のスタミナロスがあっても問題ない。

個人的には今年の初戦・共同通信杯で後ろからの競馬を試した乗り方にはいまだに納得はいってない部分はあるが、それを本番でちゃんと先行させた川田騎手は改めて評価しなければいけないと感じた。

馬の適性に対して仮説を持ち合わせて騎乗しているからこそ、距離短縮となる今回は遠慮をしてこないだろう。

皐月賞3着ながらNHKマイルCに駒を進めさせた背景には、おそらく騎手としての進言もあったはず。ならばオーナーサイドが期待する「結果」にこだわる騎乗をしてくるはずで、外枠からでも最後の直線では内から3,4頭目のポジションを狙ってくるはず。外枠でも軽視はできない。

最終結論

◎ボンドガール
○ジャンタルマンタル
▲イフェイオン

単勝⑤ ワイドBOX④⑤⑯

ボンドガールの母・コーステッドは東京巧者ばかりの仔を生む。ダノンベルーガの皐月賞の下手っぷりは記憶に残っている方も多いと思うが、本馬の半姉コスタレイも明らかに東京がいいタイプ。

そういう血統的な視点で見れば、ボンドガールが内をすくって2着を拾ったように映る前走ニュージーランドTの見え方は変わってくるだろう。東京替わりでパフォーマンスを上げるなら8倍前後つくこの状況なら単勝を厚めに。

穴っぽいところで拾ってみたいのは④イフェイオン

年明けのフェアリーSは前半3Fを35.0で入っているが、中山のマイルで8枠13番スタートで4番手追走。これは良く頑張っている。今年のメンバーで、かつ内枠の今回は番手をスムーズに走れるだけの能力はある。

課題があるとすれば気性面。前走の桜花賞は勝手にエキサイトして自滅してしまった。

ただレース後の西村淳也騎手のコメントは意外と冷静だった。

11着イフェイオン(西村淳)イレ込みが凄かった。競馬もファイトした。初めてタイトな競馬をしたことが次につながれば。

【桜花賞】戦い終えて | 競馬ニュース – netkeiba

改めてレース映像を見返すと、イフェイオンはキャットファイトに前をカットされて、さらに燃えてしまった。本来ならラチ沿いに入れて落ち着かせたいところだが、そこに立ちはだかったのはクイーンズウォーク・川田将雅。あれでは厳しかった。

今回は再度の内枠。しかも川田は内にいない。今回、イフェイオンに課される課題は「ノーブルロジャーよりも前をとって、ラチ沿いをとれるか」どうかだろう。

そのためには西村淳也騎手は、馬がエキサイトしてしまうかもしれない恐怖を乗り越えて、馬を出していかなければいけない。

積極的な騎乗が持ち味の同騎手だが、G1になると少し後ろ向きになる。今回のNHKマイルCでも同じようなことをするなら、G1初勝利達成はどんどん遠ざかっていくだろう。そんな事にならないよう、前走の失敗をそのままにしない競馬を期待したい。

コメント

  1. 千代翁 より:

    ディスペランツァの応援をしていましたから
    馬券はダメでしたが・・・・
    まあそれにしても最期の1Fのごちゃごちゃは恐ろしいほどの殺気さえ感じましたね!

    • 桜木悟史 桜木悟史 より:

      >千代翁さん
      あれだけ内有利だと密集しちゃいますね。結果は良くないですが、あのあたりを攻めていった騎手たちは勝負にこだわったのだと評価します。

      ディスペランツァは不利もあって残念でした。次は関屋記念らしいのでそこでどんな脚を見せてくれるのか注目です。

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