こちらのページでは、キャロットクラブの募集馬を分析し、その評価を解説します。
■評価軸・合格ライン
☆募集金額の2倍の賞金を稼げるかどうか?
☆重賞に出走できるポテンシャルがあるか?
■分析手法
☆種牡馬・BMSの傾向
☆血統表内の相性、インブリードの効果
☆配合の獲得賞金の上限・アベレージ
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※カタログ・測尺発表前の評価です(追記する場合あり)
※出資判断はご自身でご判断ください。責任は負いかねます
※写真等はキャロットクラブ様の許可を得て掲載しております
血統・母年齢・性別
ボニープリンス(ルージュバックの2023)
馬名の意味:カクテルの一種。母名より連想
父:レイデオロ
母:ルージュバック(11歳)
母父:マンハッタンカフェ
牡馬

5代目までのクロス:Mr. Prospector4×5
募集価格・厩舎
募集総額:6,000万円(一口15万円)
預託予定:美浦・大竹正博厩舎
評価・適性予測
昨年のスタートダッシュで評価が落ちてしまったレイデオロ産駒ですが、「ノーザンファーム産駒」「牡馬」というカテゴリなら勝ち上がり率が高く、複数勝利を挙げている馬もいて、このカテゴリは人気が集まることは周知の事実でしょう。
これまでレイデオロ産駒を分析してきて感じたことは「安易にSSでスピードを足さなくてもよい」という視点。
デビュー前まではレイデオロが持つSir IvorとSSでスピードを補強することをカギとみていましたが、どうやらそうではなさそうというのが今年のアップデート。サンデーのミナデオロがSSなしでスピードを発揮しているパターンです。
ただSSと相性が悪いという訳ではなく、スピード色の強いSSをつけてもその効果が薄いという感じでしょうか。
その点、あまり主張が強くないマンハッタンカフェはレイデオロとの相性がよいようです。
「レイデオロ+母父マンハッタンカフェ」は、本記事執筆時点で4頭が勝ち上がり。ダービー4着のサンライズアースが筆頭。平均獲得賞金やAEIはレイデオロ産駒全体の平均よりも上になっています。
ルージュバック自身は2000m以下のカテゴリでも活躍しましたが、オークスやオールカマーでの好走歴もあり、本質的にはスタミナも兼ね備えています。
そういう観点でいえば、レイデオロとの交配ではその部分が強調されそうで、適性舞台は芝の2000m以上。速い上がりを使える要素にやや欠けるのでクラシックシーズンが終わるまでは苦労するかもしれませんが、古馬との戦いに入ってから本領発揮となりそうです。
重賞を勝つところまでいけるかはさておき、頭数が揃いにくい古馬の中長距離戦でしっかり稼いでお値段相応の活躍はしてくれるのではないでしょうか。
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