こちらのページでは、キャロットクラブの募集馬を分析し、その評価を解説します。
■評価軸・合格ライン
☆募集金額の2倍の賞金を稼げるかどうか?
☆重賞に出走できるポテンシャルがあるか?
■分析手法
☆種牡馬・BMSの傾向
☆血統表内の相性、インブリードの効果
☆配合の獲得賞金の上限・アベレージ
※当サイトを初めてご訪問された方はこちらのページをご一読ください
※カタログ・測尺発表前の評価です(追記する場合あり)
※出資判断はご自身でご判断ください。責任は負いかねます
※写真等はキャロットクラブ様の許可を得て掲載しております
血統・母年齢・性別
父:レイデオロ
母:アロマドゥルセ(9歳)
母父:ディープインパクト
牡馬
5代目までのクロス:ウインドインハーヘア4×3、Mr. Prospector4×5、Blakeney5×5
募集価格・厩舎
募集総額:3,200万円(一口8万円)
預託予定:美浦・村田一誠厩舎
評価・適性予測
「レイデオロ+母父ディープインパクト」はウインドインハーヘアのクロスとなることから馬産地の注目を集めましたが、結果として期待を大きく裏切ることになりました。各種数字はレイデオロ産駒の全体平均を下回ります。
まず争点になるのは、この組み合わせを見限るかどうか?
普通に考えて、これからこの配合がブレイクして、ニックスとなっていく可能性があるか? それは残念ながら、かなり可能性は低いと言わざるをえません。
では、この配合がなぜうまくいかなかったのか? 上記の組み合わせで注目すべきは、2024年7月末時点で勝ち上がった4頭がすべて牡馬であるという点です。
昨年のキャロットクラブの募集でもこの組み合わせが数多く募集されましたが、みんな、型にはめたかのように身体が小さかったことを覚えている方もいるでしょう。
現在もウインドインハーヘアはノーザンホースパークで元気に過ごしていますが(長生きしてほしいです)、その小柄なボディの要素をこの配合は顕現させやすいと言えます。
昨年執筆した全姉アロマフェリスの記事でも、馬体重・サイズの話に触れましたが、ここは大きなポイントとなります。
ちなみに前述の勝ち上がった4頭は、デルシエロを除いては500kg前後の馬体を有していました。このことから「レイデオロとディープインパクトの組み合わせは馬体重に要注意」という点に留意すべきです。
本馬の母アロマドゥルセは身体が小さいタイプですが、血統的にはカーネギーなどの重厚な血を持っており、今回、牡馬に出たことでそういうフィジカル面の強化が期待できます。このあたりはぜひ測尺発表後に再確認してもらえたらと思います。
[2024.8.21 追記]
測尺は馬体重399kg・管囲19.0cmと小さく出てしまいました。牡馬替わりでもダメでしたね。マリアライトもそうですが、母自身が小さいと、どうしても仔も馬格に悩む形になりがちです。
コメント