こちらのページでは、キャロットクラブの募集馬を分析し、その評価を解説します。
■評価軸・合格ライン
☆募集金額の2倍の賞金を稼げるかどうか?
☆重賞に出走できるポテンシャルがあるか?
■分析手法
☆種牡馬・BMSの傾向
☆血統表内の相性、インブリードの効果
☆配合の獲得賞金の上限・アベレージ
※当サイトを初めてご訪問された方はこちらのページをご一読ください
※カタログ・測尺発表前の評価です(追記する場合あり)
※出資判断はご自身でご判断ください。責任は負いかねます
※写真等はキャロットクラブ様の許可を得て掲載しております
血統・母年齢・性別
父:エピファネイア
母:リスグラシュー(9歳)
母父:ハーツクライ
牝馬
5代目までのクロス:サンデーサイレンス4×3、Sadler’s Wells4×5、Hail to Reason5×5、Lyphard5×5
募集価格・厩舎
募集総額:8,000万円(一口20万円)
預託予定:栗東・矢作芳人厩舎
評価・適性予測
ケイティーズハートの23の解説でも触れた「エピファネイア+母父ハーツクライ」をどう扱うか問題です。
エフフォーリアという成功例はあったものの、次点が獲得賞金3,385万円のタガノフィナーレ。中央勝ち上がりは6頭しか事例がなく、決して強い組み合わせとは言えません。
加えて、Sadler’s Wellsのクロスがあったりと、少なくとも高速馬場での決着には不安を残す配合になっていることは確かです。
あとこれは個人的な仮説として「リスグラシューの仔はギアを上げるのが苦手なのでは?」という見解をもっています。
半兄のシュヴェルトリリエのレースは何度か見ましたが、自分でギアをぐっとあげられるというよりは、下り坂などのコースを補助を受けたほうがスムーズに加速できるタイプです。
その点、父がエピファネイアに替わっても、その点はあまり解消されないだろうなという不安があります。
ポジティブな点をあげるなら、この牝系はエピファネイアと相性が良く、ココクレーターが現3勝、ラレーヌデリスが現2勝をあげている点でしょうか。ただ値段のことを考えると、回収率を考慮するなら見送りが妥当でしょう。
[2024.8.21 追記]
動画を見ると、腰の甘さが目立ちます。やっぱり上記の通り、自分でしっかり下半身を使って推進力を生み出せるイメージからは遠いです。晩成気味の牝系ではあるので、現時点でダメとは言えませんが、ただ半兄の時の募集時よりも、完成度やそういった甘さは目立ちます。現状では手放しに褒められる感じはしません。
コメント