こちらのページでは、キャロットクラブの募集馬を分析し、その評価を解説します。
■評価軸・合格ライン
☆募集金額の2倍の賞金を稼げるかどうか?
☆重賞に出走できるポテンシャルがあるか?
■分析手法
☆種牡馬・BMSの傾向
☆血統表内の相性、インブリードの効果
☆配合の獲得賞金の上限・アベレージ
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※カタログ・測尺発表前の評価です(追記する場合あり)
※出資判断はご自身でご判断ください。責任は負いかねます
※写真等はキャロットクラブ様の許可を得て掲載しております
血統・母年齢・性別
父:アドマイヤマーズ
母:スウィートショット(8歳)
母父:Trappe Shot
牡馬
5代目までのクロス:Unbridled5×5
募集価格・厩舎
募集総額:4,400万円(一口11万円)
預託予定:栗東・清水久詞厩舎
評価・適性予測
この世代が2代目となるアドマイヤマーズ。新種牡馬の中では比較的、好スタートを切ったこともあり注目されている方も多いのではないでしょうか。
まだ配合のパターンはそこまで見えてきていないものの、「アドマイヤマーズ+Unbridled」の組み合わせでは、G1レーシングのマーズオデッセイが新馬勝ちを収めています。
その勝ち方は福島芝1800m戦で2番手からの抜け出しと、距離に対応できるアドマイヤマーズのスタミナと、Unbridledのスピードを組み合わせた先行タイプということで、血統表の字面から想像しやすいレース内容と言えます。
配合的にはスピードとスタミナはありそうですが、その一方で瞬発力の因子には欠ける印象。勝ち上がったアドマイヤマーズ産駒を見ていると、Storm Catのように瞬発力の因子を持った馬のほうが上のクラスでやれそうだなという印象があります。
母のスウィートショットがUnbridledのクロスを内包し、それをアドマイヤマーズのMachiavellianで呼応する形なので、そこそこスピードはあるので、そこを活かして1,2勝はできるかもしれませんが、その先のビジョンが見えるかというとやや疑問です。
余談ですが、アドマイヤマーズ産駒の中で現在のところ、圧倒的なパフォーマンスを見せたのはシルクのエンブロイダリー。新馬戦で33.2の上がりをマークしており、SSのクロスを持っています。
現時点で決めつけるのは早計でしょうが、アドマイヤマーズというHaloを重ねた種牡馬に対しては、薄くでもいのでHaloを持った繁殖牝馬をつけたほうが大物になる可能性は高い気がします。
浜本牧場さんとはお付き合い的なところもあるような感じがしますし(2年前のセレクトでも購入)、個人的には見送りです。
[2024.8.21 追記]
毛色はダイワメジャーらしい栗毛ですが、トモの形はダイワメジャーからほぼ遠く、アドマイヤマーズのようなキレがありそうかというとそうでもないので、適性判断が難しいです。
ただ少なくとも、Unbridledのスピードで先行して、ノーザンテーストの持久力で粘りこむというタイプには映りません。ちょっと上記に書いたような2勝はちょっとハードルが高いかなという見立てです。
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