こちらのページでは、キャロットクラブの募集馬を分析し、その評価を解説します。
■評価軸・合格ライン
☆募集金額の2倍の賞金を稼げるかどうか?
☆重賞に出走できるポテンシャルがあるか?
■分析手法
☆種牡馬・BMSの傾向
☆血統表内の相性、インブリードの効果
☆配合の獲得賞金の上限・アベレージ
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※カタログ・測尺発表前の評価です(追記する場合あり)
※出資判断はご自身でご判断ください。責任は負いかねます
※写真等はキャロットクラブ様の許可を得て掲載しております
血統・母年齢・性別
父:ミッキーアイル
母:ムーングロウ(14歳)
母父:Nayef
牝馬
5代目までのクロス:Highclere5×4、Northern Dancer5×4、Busted5×5
募集価格・厩舎
募集総額:3,000万円(一口7.5万円)
預託予定:栗東・武英智厩舎
評価・適性予測
7月の募集リストを見た時点では「モントライゼの妹で、ミッキーアイルの牝馬だったらスプリンターとして面白いじゃん!」と思ったのですが、分析すればするほど評価が変わってしまった馬です。
まずディープインパクト系をつけたことで、Burghclere・Height of Fashionの3/4同血クロスが発生。これはスタミナ色を強調します。実際、父サトノアラジンの半兄スカーズはダート1900mで勝利、その後も中距離戦で戦っています。
そこを抜きにしても、半兄のアーマルコライトのズブさを見ていると、ムーングロウという繁殖牝馬はスピード以上にスタミナ色を強く遺伝しているような気がします。日本の競馬において、そこを強調する意味はあまりありません。
出資馬のモントライゼの妹ということで色眼鏡で見てしまいしそうになりましたが、モントライゼがアドマイヤマーズとの共通点が多かったり、「ダイワメジャー+Gulch」という配合のセオリーがあったのに対して、本馬の配合は根拠に乏しい気がします。
ミッキーアイル産駒の牝馬の成功パターンと照らし合わせても、母系にHaloが入ってない点も減点。見送りとします。
[2024.8.21 追記]
上記の配合の見立て通りなら、もう少しパワフルな馬体に出てくるかなと思いましたが馬体重413g・管囲19.0cmとちょっと寂しい測尺になりました。上記に書いたようなスタミナ色は感じません。
ミッキーアイル産駒の牝馬ということで武英智厩舎なんでしょうが、この馬体で大先輩メイケイエールの後を追えというのは酷ですね。
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