こちらのページでは、キャロットクラブの募集馬を分析し、その評価を解説します。
■評価軸・合格ライン
☆募集金額の2倍の賞金を稼げるかどうか?
☆重賞に出走できるポテンシャルがあるか?
■分析手法
☆種牡馬・BMSの傾向
☆血統表内の相性、インブリードの効果
☆配合の獲得賞金の上限・アベレージ
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※カタログ・測尺発表前の評価です(追記する場合あり)
※出資判断はご自身でご判断ください。責任は負いかねます
※写真等はキャロットクラブ様の許可を得て掲載しております
血統・母年齢・性別
父:クリソベリル
母:ジルズパレス(10歳)
母父:Tale of the Cat
牡馬
5代目までのクロス:Mr. Prospector5×4×5、Northern Dancer5×5
募集価格・厩舎
募集総額:2,500万円(一口25万円)
預託予定:北海道or南関東
評価・適性予測
ジルズパレスを解説するのは昨年に続いて2回目になります。母自身はミスプロのクロスから得られるスピードを武器にダート短距離で計5勝をあげました。
配合としては、まずはこの血を呼応させてスピードを強化すること。加えて、上のクラスにいっての底力をどうやってエッセンスするか。この2点がカギになります。
本馬の配合としては、このミスプロクロスをクリソベリルのエルコンドルパサーで呼応させる形になっています。ただしKingmamboーエルコンドルパサーのミスプロはスタミナ系ミスプロなので、母系のスピードを伸ばす形ではありません。
クリソベリルはおそらくスタミナや底力を与えてくれると思いますが、できれば母系のスピードを純粋に生かした形で、底力は別の部分にあってほしいのが筆者の配合の考え方。ちょっと惜しい感じです。
以下、余談。
ジルズパレスは昨年は評価の最後のほうだったこともあり、しっかり見れてなかったのでその時はやや性急に文章を書いてしまったのですが、繁殖としてのポテンシャルは高いと思います。いずれ重賞級を出しそうな気がします(こうやって繁殖のポテンシャルに言及したフィンレイズラッキーチャームはそうそうに重賞勝ち馬シックスペンスを出しましたね。汗)。
そういう意味で、実は確定リストが出るまでは「申し込まない後悔よりも、申し込んでの後悔」の精神で申し込む気だったのですが、まさかの地方募集。キャロットクラブの地方募集馬には手を出さないと心に決めているので今回は縁がありませんでした。
ついでに後学のために書いておくと、個人的にはジルズパレスは、ナダルかシスキンをつけてほしいと考えています。
ナダルをつけるとミスプロのクロスを継続しつつPreach・Yarnの牝馬クロスで大化けしそうな要素をつくれます。
シスキンの場合はTale of the Catとの実績があるUnbridled’s Songを迎えて、スピードに特化させることができます。
このいずれかの父を迎えて、牡馬だったらノータイムで申込すると思います。そういう馬が募集する前に活躍馬が出て、価格が上がらないことを切に願います(笑)。
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