サンデーで出資しているカラヴァジェスティが新馬戦から頑張ってくれました。
この仔は何度か牧場で見学していますが、ちょっとビビりなところがあって、初戦からはどうかな…という不安もありました。
実際、パドックでは首を下げたつる首のような状態だったり、たまに厩務員さんに甘えたりと精神的にはややナーバスに見受けられました。1回だけ何かに反応して立ち上がりかけましたし、やはりそういう面はいまだに残っているように思いました。
ただ2歳のこの時期のことだと思えば許容範囲。パドックでは集中力があったのは良かったよ思います。
号令がかかり、戸崎騎手がまたがるも大きな変化はなし。ただ、あとでサンデーの社員さんに聞いたところ、地下馬道に入ったところではエキサイトしていたそうです。
それを確認できたのは返し馬。パドックのあの感じからすると厩務員さんが離れてもっとナーバスになるかもしれないなと思っていたところ、むしろ首を振ってスイッチが入ってました。カラヴァジェスティはこのあたりのメンタルの切り替えが早いのは、とてもいいと思います。
レースでは少しスタートで後手を踏みますが、そのあとのリカバリーが早かったですね。このあたりは戸崎騎手も褒めていました。
パトロールなどを見ているとちょっとフラフラするシーンもあったので、このあたりは成長待ちという感じでしょうか。
「初戦を使ってみての変化をみないとわからないが、マイルでもいいかも」というのは戸崎騎手のレース後のコメント。確かに現状ではこの先、距離短縮してスプリントで戦うよりは、しばらくこのあたりの距離を使って競馬を教えつつ、成長を待つというのがよさそうです。
そういう意味ではとりあえず来年まではNHKマイルCを目標にしておくのが最適解のような気がします。マイルでどうなるかを判断するためにも次走は年明けのジュニアCあたりに設定しそうな予感がしますが、はたしてどうなるでしょうか。
今回の新馬勝ちの最大の立役者は奥村武調教師でしょう。想定の段階では、予定していたダートマイル戦は除外が濃厚。そこを除外されて来週のダート戦が既定路線でしたが、当初予定していたレースの想定頭数がフルゲートの約2倍。仮に除外されても、除外された馬が翌週にスライドしたらまた抽選になる可能性がありました。
そこで直前の追い切りを芝コースで実施して、芝でのデビューの可能性を探りました。そのあたりのジャッジをしっかり戸崎騎手を交えて実施できたあたりに厩舎力の高さを感じます。
厩舎の育成というのは各厩舎でいろいろな方法があるので一概に良し悪しを判断できませんが、こういう最後の味付けで間違えないところが奥村武厩舎の強いところでしょう。
近いところでは、天皇賞秋でホウオウビスケッツに岩田望来騎手を乗せたあたりもファインプレーだったと言えます。
一口馬主目線でいえば、一番信頼している厩舎ですので、きっとカラヴァジェスティについてもしっかり考えて適切な番組を選んでくれることでしょう。
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