こちらのページでは、キャロットクラブの募集馬を分析し、その評価を解説します。
■評価軸・合格ライン
☆募集金額の2倍の賞金を稼げるかどうか?
☆重賞に出走できるポテンシャルがあるか?
■分析手法
☆種牡馬・BMSの傾向
☆血統表内の相性、インブリードの効果
☆配合の獲得賞金の上限・アベレージ
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※出資判断はご自身でご判断ください。責任は負いかねます
※写真等はキャロットクラブ様の許可を得て掲載しております
血統・性別・母年齢
パステルツァ(グレイシアブルーの21)
父:ルーラーシップ
母:グレイシアブルー (19歳)
母父:サンデーサイレンス
5代目までのクロス:Nureyev5x3, Northern Dancer 5×4
メス

募集金額・厩舎
募集金額:3,200万円 (一口8万円)
預託予定:栗東・清水久詞厩舎
評価・適性分析
全兄メールドグラースは募集当時も配合を高く評価しており、いま振り返ると「なぜ出資申込をしていなかったんだろう」と頭を抱えてしまうのですが、とにかく配合は文句なし。
懸念点を挙げるなら【母年齢】【性別】【馬体面】の3点。
母年齢については筆者の場合は15歳以上を減点対象としていますが、2つ上のシルブロンが2勝目をあげており、極端に繁殖能力が落ちているようには映らないので、こちらは許容範囲。
むしろ気になるのは【性別】で、この配合は2000m・2400mの中距離王道路線に強い配合。牝馬G1だとオークスが最も適性のある舞台ですが、おそらく成長スピード的にオークスはギリギリ。そのあとの牝馬G1を考えると適した舞台がない点が悩ましいと言えます。
2000mの牝馬重賞をターゲットにした場合も愛知杯はルーラーシップが得意としない中京芝2000mですし、内回りのマーメイドSも少し適性が異なります。重賞出走クラスまで成長するイメージはあるものの、そこから重賞を勝ち切れなくて、歯がゆい思いをしそうです。
最後に【馬体】について。ルーラーシップ産駒で、父の影響を強く受けている馬は横から見たときにきれいな長方形になることが多いのですが、本馬はそのイメージからやや離れているように見えます。半兄の馬体を見たときに受けた好印象のようなものがなく、その点でも割引が必要でしょう。
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