ヴェルトラウム・カラヴァジェスティ・グランカッサ牧場見学@ノーザンファーム天栄

愛馬のおはなし

ノーザンファーム天栄で出資馬の見学をしてきました。

ヴェルトラウム(牡4)

ヴェルトラウム(父ミッキーロケット)

前走は自己条件で3着、ひさしぶりに馬券圏内に入ったヴェルトラウムです。

競馬から戻ってきても良い状態をキープしており、写真からも毛艶の良さを感じさせます。前走、中継でパドックを見ていましたが、+16kgのムチムチボディはまったく萎んでません。

案内してくれた担当者の方も「首周りの筋肉とかすごいっすよ」と話しており、馬体の充実期に入ってきた感じはします。

この仔に関しては毎回「小さいなぁ」と感じることが多かったですが、今回はそういう印象をまったく受けませんでした。

背は低いですが、しっかり幅が出てきた感じでしょうか。そういう意味では高速時計が出る芝はちょっと厳しくなってきているかもしれません。

乗り手の方の印象としても「ダートでいいと思います」とのこと。

見学中はずっと引き手の革をチューイングガムのように噛んでいました。しまいには後ろにあった干し草を盗み食い!!

与えられたカイバはほとんど残さないそうで、今後は太りすぎにならないか心配です。

次走は2回中山を予定。具体的な日付については言及がありませんでしたが、1勝クラスのダート1200mは毎週あるのでレース選びには困らないでしょう。身体は仕上がっているので前半だと思います。

カラヴァジェスティ(牡3)

カラヴァジェスティ(父カラヴァッジオ)

前走のシンザン記念では出遅れてしまい、まったくいいところがなかったカラヴァジェスティ

天栄に戻ってきてからしばらくテンションが高くて手が付けられない状態だったそう。ようやくリラックスしてきたということで、ここからリスタート。そういう状況もあり、今後の予定は白紙。

聞いた印象としては、春のNHKマイルC路線はスルー方向じゃないかなと思います。ここでしっかり競馬を教えないと、どんどん気難しくなっていきそうな感じもするので仕方ないかなと思います。

見学中は暴れるようなところはないものの、集中力は低め。しかしカメラやスマホを向けるとこちらに意識を向けます。ご覧の通り、耳を倒すなど警戒している様子がわかります。

サンデーの馬ということもあり、見学に来られている方がほとんどいないそう。「ここで見学されたのは初めてじゃないですかね?」とのこと。サンデーの会員はあまり見学に来ないんですね(苦笑)※ちなみに自分がカラヴァジェスティを見学するのは北海道以来4回目

立ち姿をキープできなくなると、首を動かしたり、脚を軽く動いたりとイタズラをするタイプ。そこで怒られると20秒ぐらい静止して、また動き出すなど、わかってて悪さをする「知能的なお子ちゃま」という感じ。

こういう集中力のなさがゲートの不安につながっているので、経験を積んで馬が納得して、やるべき仕事を理解してくれるかどうかが今後のパフォーマンスを大きく左右しそうです。

今回案内してくださった方は父のカラヴァッジオについてあまり知らない方でしたが、「乗ってる感じだと2000mでも対応できそう」という話されていたのは興味深かったです

グランカッサ(牝3)

グランカッサ(父オルフェーヴル)

ここまで3戦走るもどんどんパフォーマンスを落としているグランカッサ

この中間はメンタル面を意識しての調整。他の馬がまわりにいても影響されなくなってきているとのこと。まあこういうコメントはいざレースにいくと全然成果が出なかったりするので参考程度という感じでしょう。

あとオルフェーヴル産駒からそういうファイトする部分を取り除くのがいいのかという逡巡もありそうで、一概にこれが功を奏するのかはわからないですね。

馬体については、北海道にいた頃よりもすっきりしていますが、裏を返すと募集時にあった迫力のようなものはどんどんなくなっていっている気がします

1歳時からの変化といえば、北海道にいた時よりも敏感になっていると思います。

今回、屋外で見学させてもらいましたが、風の音に驚いてバタバタする場面も。1歳の見学時には撮影をしていてもそういうのに動じない馬でしたので、想像以上にいろいろ煮詰まっている気がします。

芝とダートの適性についてお伺いすると「答えるのが難しいですね…」とのこと。1歳時には「芝ダートどちらでも」という評価だったのが、どっちつかずになってきているので牧場の方も苦悩している様子。

言い方を変えて「芝で切れるイメージはありますか?」とお聞きすると、「どうしても最初からガーっと言ってしまう部分があるので…」とのこと。最後の末脚を出すためには、前半我慢する気性面の改善が必要ということで、いろいろな要因が複雑に絡み合って難しい事態になっています。

この仔に関しては敗因の可能性を1つずつ減らしていって、問題をほどいていかないといけないので、なんとか厩舎がそのプロセスをつくっていくしかないでしょうね。次走は未定とのことです。

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