当シリーズを初めてご覧になられる方はまず こちら に目を通して頂けると幸いです
<出資馬選びの方向性>
・募集価格に対する回収率を重視(目標200%)
・クラブ内世代トップ10入りを目指せるか?
・重賞出走を目指せるレベルか?
<主な分析ファクター>
・血統・配合、種牡馬傾向、性別傾向
・出生時の母年齢
・DVDでの動き(故障・怪我のリスク)
シャルムランプ
父:サトノアラジン
母:レインボーソング(7歳)
母父:ゼンノロブロイ
5代目までのクロス:サンデーサイレンス 3×3, Mr. Prospector 5×5
メス
募集金額:1,200万円
預託予定:栗東・牧田和弥厩舎
当サイトでは「母父ゼンノロブロイ」の獲得賞金アベレージの低さをひとつの減点材料としていますが、その中において本馬の一族はアニメイトバイオの仔がパイオニアバイオ(ルーラーシップ)・ビッククインバイオ(キングズベスト)と重賞級の馬を輩出。また近親のネオボーゲン(ルーラーシップ)も中央勝ちと結果がついています。
この例を見ると気付く人もいるかと思いますが、上記の3頭はすべてミスプロ系との交配。これだけ結果が出ているのであれば、ルーラーシップを筆頭としてミスプロ系をつけるのが王道なわけですが、そこでサトノアラジンという意外な選択。
ここで筆者が大切にしているのが種付け履歴を確認する作業です。すべての種付けに根拠があるとは限らないので過信は禁物ですが、ここから見えてくるものもあります。
本馬の種付け履歴を確認すると、やはりルーラーシップをつけようとするも受胎せずサトノアラジンに変更。加えて、本馬のひとつ下もルーラーシップが受胎せずのハービンジャー。牧場側がルーラーシップを意識していることは間違いなく、その意図から外れてしまった配合をどう評価するか。
上記の点はさておき、サトノアラジンを同じ母父Storm Catのキズナに置き換えてみた時、めちゃくちゃ悪い配合とは思わないのですが(アンバーシャダイの渋さをStorm Catがいい感じに中和してくれそう)、キズナ産駒で筆者がポイントに掲げている【Roberto】や【Grey Sovereign】といった血がないので重賞級とは言いづらいところ。高い評価はできません。
(文=桜木悟史) @satoshi_style
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※母名の横の( )内の数字は本馬出生時の母馬年齢
※出資判断はご自身の責任でお願いいたします。責任は負いかねます
※写真などはクラブの許可を得て掲載しております
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