当シリーズを初めてご覧になられる方はまず こちら に目を通して頂けると幸いです
<出資馬選びの方向性>
・募集価格に対する回収率を重視(目標200%)
・クラブ内世代トップ10入りを目指せるか?
・重賞出走を目指せるレベルか?
<主な分析ファクター>
・血統・配合、種牡馬傾向、性別傾向
・出生時の母年齢
・DVDでの動き(故障・怪我のリスク)
ダグザ
父:Shalaa
母:タリサ(6歳)
母父:Pour Moi
5代目までのクロス:Sharpen Up 5x5x4, Kris・Diesis 4×4, Danzig 4×4, Northern Dancer 5x5x5, Top Ville 5×4
牡馬
募集金額:2,400万円
預託予定:栗東・安田隆行厩舎
本馬の父ShalaaはミドルパークS・モルニー賞の芝6FのG1を2勝。その父・Invincible Spiritも日本では京阪杯3着のイッテツを輩出するなど、Danzigらしいスピード色を押し出した種牡馬です。このShalaaだけの血統でいえば、日本の馬場への適性は問題ありません。
本馬でむしろ問題になりそうなのは母系の重さ。母父Pour Moiは英国ダービーなど2000~2400mで活躍した重厚なタイプ。特にモンジューはかなり主張が強い血統ですから、父系のスピード色をかなり打ち消しそうな気配があります。
キャロットクラブの例でいえばバリングラがまさにこのパターンで、本馬と同じく「Danzig系+モンジュー」の組み合わせ。父は豪州の名スプリンター・Fastnet Rockですが、バリングラ自身は芝の2000m以上が主戦場となっています。
この手のタイプは基本スピード不足が心配で勝ち上がれるかがカギ。勝ち上がれれば、手薄な芝中長距離路線(ただし得意な競馬場・不得意な競馬場でムラは大きくなる)で小銭を稼げるイメージです。ただ厩舎が短距離志向の強い安田隆行厩舎ですから、馬の適性と厩舎の得意分野にミスマッチがあり、筆者は検討外とします。
(文=桜木悟史) @satoshi_style
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※母名の横の( )内の数字は本馬出生時の母馬年齢
※出資判断はご自身の責任でお願いいたします。責任は負いかねます
※写真などはクラブの許可を得て掲載しております
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