これまで長年、POGを運営してきた経験や、独自のデータ・傾向分析から競走馬への出資に関する考え方をお伝えします(当診断記事シリーズを初めてご覧になられる方は先に こちら に目を通して頂けると幸いです)
<出資馬選びの方向性>
・募集価格に対する賞金回収率を重視
・クラブ内世代トップ10を目指せるか?
<主な分析ファクター>
・血統&配合、種牡馬傾向、性別傾向
・厩舎力、厩舎傾向
・DVDでの動き(怪我のリスク)
ラベルヴィー
父:ルーラーシップ
母:アドマイヤセラヴィ
牡馬
募集価格:3000万
預託予定先:国枝栄厩舎(美浦)
今年の募集が初年度となるルーラーシップ。血統の中にサンデーサイレンスが入っていないので、まさにこのアドマイヤセラヴィのように父にサンデーを持つ繁殖牝馬との相性がどうなのかが試されます。
個人的には初年度の新種牡馬にはあまり積極的には手を出さない方針ですが、出す場合には「母父サンデーサイレンス」など、ド鉄板のところからまずは検討するべきですので、本馬や関西で募集のペニーホイッスルの2014から検討に入りたいところ。
ちなみにルーラーシップの当たりを引くための方法ですが、ルーラーシップについてノーザンファーム天栄・木實谷雄太場長は「エアグルーヴの一族は、乗るとその柔らかさが違う」と話しています。DVDなどではゴツゴツしたタイプではなく、柔らかい動きをしているほうがより母系の良さを受け継いでいる可能性が高いかもしれません。
さてアドマイヤセラヴィの繁殖成績を見ていくと、長男のアドマイヤディーノ(父フレンチデピュティ)が4勝、二男のヒカルカザブエ(父ジャングルポケット)が同じく4勝、長女のラルーチェ(父クロフネ)が3勝、二女のアマファソン(父フレンチデピュティ)が3勝とまずますの結果を出しています。しかし、その後は未勝利・未勝利・1勝と成績は低下、繁殖能力の低下は疑うべきでしょう。
ただ興味深いのは、これまでジャングルポケットやフレンチデピュティなどを付けていたところに今回は初のミスプロ系をぶつけてきたこと。これが起爆剤となって、最近の繁殖成績の低迷を吹き飛ばす活躍馬となる可能性は残されています。
(文=桜木悟史) @satoshi_style
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※出資判断はご自身の責任でお願いいたします。責任は負いかねます。
※写真などはクラブの許可を得て掲載しております
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