これまで長年、POGを運営してきた経験や、独自のデータ・傾向分析から競走馬への出資に関する考え方をお伝えします(当診断記事シリーズを初めてご覧になられる方は先に こちら に目を通して頂けると幸いです)
<出資馬選びの方向性>
・募集価格に対する賞金回収率を重視
・クラブ内世代トップ10を目指せるか?
<主な分析ファクター>
・血統&配合、種牡馬傾向、性別傾向
・厩舎力、厩舎傾向
・DVDでの動き(怪我のリスク)
オーブルージュ
父:ルーラーシップ
母:クレヨンルージュ
牝馬
募集価格:1400万
預託予定先:小西一男厩舎(美浦)
クレヨンルージュについてはまだデビューしていない半姉ルーナクレシェンテ(父タニノギムレット)を除いた3頭で地方での1勝のみ。お世辞にも繁殖成績が優秀とは言えません。
ただ可能性次第ではダートの短距離路線でコンスタントに活躍する可能性があると感じて、今回はピックアップしました。
その理由としては、この馬の一族表を見ていくと、クレヨンルージュにはダート戦線で活躍したマハーバリプラムという全妹がいます。この馬の仔にはキングカメハメハ産駒のコロマンデルという馬がいるのですが、この馬が7月末時点で5戦1勝、そのうち4戦で上がり最速を記録しています。ですので、配合が似ている本馬もコロマンデル同様、ダートで上々のキレ味を発揮する馬に育つ可能性はあるとみました。
このキングカメハメハという部分をルーラーシップに置き換えている分、価格が抑えられているので回収率の観点で見ればお買い得の可能性がありそうです。もちろんクレヨンルージュとマハーバリプラムでは戦績も大きく違いますが、クレヨンルージュもダートの短いところで5000万近く稼いだ1頭。クレヨンルージュと同等の能力を引き継いでいるだけでも十分ですし、ルーラーシップの適性次第では芝にも対応できるとなれば、さらに活躍の舞台は広がります。
馬体を見てもダートでやれそうな感じですし、脚をきれいにまっすぐ前へ出せているので好印象を受けました。半姉ルーナクレシェンテはデビュー前に一頓挫ありましたが、この馬に関しては、外的な故障リスクは低いと判定しました。
ダートの短距離で、しかも牝馬ということで路線に悩まされるでしょうが、うまくいけば3勝ぐらいできるポテンシャルはあります。重賞・OPなど高いところを目標にしないならば、積極的に出資を検討してよい1頭だとみます。
(文=桜木悟史) @satoshi_style
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※出資判断はご自身の責任でお願いいたします。責任は負いかねます。
※写真などはクラブの許可を得て掲載しております
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