これまで長年、POGを運営してきた経験や、独自のデータ・傾向分析から競走馬への出資に関する考え方をお伝えします(当診断記事シリーズを初めてご覧になられる方は先に こちら に目を通して頂けると幸いです)
<出資馬選びの方向性>
・募集価格に対する賞金回収率を重視
・クラブ内世代トップ10を目指せるか?
<主な分析ファクター>
・血統&配合、種牡馬傾向、性別傾向
・厩舎力、厩舎傾向
・DVDでの動き(怪我のリスク)
ステラエスペランサ
父:ワークフォース
母:グリッターカーラ
牡馬
募集価格:1600万
預託予定先:中川公成厩舎(美浦)
ワークフォース産駒に対して筆者は厳しい見方をしています。
詳しい解説は昨年の記事に譲りますが、King’sBestにサドラー肌を足した時点で血統としてはほぼ完成、「ここにどんな血を加えればいいのか?」という配合の答えがいまだに見えてこないのが現状です。
これまでの2歳戦の成績を見ていても、壊滅的な成績ではありませんが、強調する材料もないのが現状。募集頭数を見ても昨年から減っており、馬産地の期待も下がってきているというのが正しい見方でしょう。そんな状況下で、2年連続でワークフォースをつけられたのがこのグリッターカーラ。牧場側は自信があるのかもしれません。
ただ馬体を見る限りは筋肉質の518kgの巨体を持て余しているかのような歩き方で、歩様のリズムに怪しい部分があり、故障リスクは高めに見積もりました。
半姉ジャポニカーラが重賞に出走するなど牝系のポテンシャルは高そうですが、故障リスクと、中川厩舎とキャロットクラブの相性の悪さ(2012年産世代までで5頭中1頭の勝ち上がり)を考えると、なかなか手が出しづらい1頭です。
(文=桜木悟史) @satoshi_style
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※出資判断はご自身の責任でお願いいたします。責任は負いかねます。
※写真などはクラブの許可を得て掲載しております
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