これまで長年、POGを運営してきた経験や、独自のデータ・傾向分析から競走馬への出資に関する考え方をお伝えします(当診断記事シリーズを初めてご覧になられる方は先に こちら に目を通して頂けると幸いです)
<出資馬選びの方向性>
・募集価格に対する賞金回収率を重視
・クラブ内世代トップ10を目指せるか?
<主な分析ファクター>
・血統&配合、種牡馬傾向、性別傾向
・厩舎力、厩舎傾向
・DVDでの動き(怪我のリスク)
フィップル
父:ルーラーシップ
母:ペニーホイッスル
牝馬
募集価格:1800万
預託予定先:平田修厩舎(栗東)
まだルーラーシップの適性についてはわかりませんが、本馬についてはMr.Prospecterの4×5のクロスがあるなど、どちらかというとダート寄りの配合という印象を受けます。
ただそれ以上にこの血統で気を付けないといけないのは「ペニーホイッスルとMr.Prospecter系の相性の悪さ」。これまでの繁殖成績を見てみると、リードホイッスル(父キングカメハメハ)→未勝利、プーカ(父キングカメハメハ)→未勝利と実績がありません。逆にロベルト系のシンボリクリスエスをつけたファドーグが2勝と上記のMr.Prospecterのクロスが逆に悪い方向に働いている気さえします。
「新種牡馬は母父サンデーサイレンスを狙え」という作戦はあります。そしてサンデー肌にルーラーシップというのは、ルーラーシップをキングカメハメハの後継馬にしたいノーザンにとって好成績を出したい配合のはず。しかし、兄姉のキングカメハメハ産駒が勝ち上がっていない以上、積極的には狙いづらいと評価します。
馬体も見ましたが、後ろの両脚にぶれるようなところがあり、これは故障リスクの観点からマイナスとしました。牝馬なので、ここから急激に体重が増える可能性は少ないでしょうが、473kgと大きく出ましたので、この馬に関してはここからさらに体重が増えてくると脚にかかる負担が大きくなるでしょうから、体重の推移には気を配りたいところです。
(文=桜木悟史) @satoshi_style
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※出資判断はご自身の責任でお願いいたします。責任は負いかねます
※写真などはクラブの許可を得て掲載しております
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