これまで長年、POGを運営してきた経験や、独自のデータ・傾向分析から競走馬への出資に関する考え方をお伝えします(当診断記事シリーズを初めてご覧になられる方は先に こちら に目を通して頂けると幸いです)
<出資馬選びの方向性>
・募集価格に対する賞金回収率を重視
・クラブ内世代トップ10を目指せるか?
<主な分析ファクター>
・血統&配合、種牡馬傾向、性別傾向
・厩舎力、厩舎の方針
・DVDでの動き(怪我のリスク)
ラプソディーア
父:ディープブリランテ
母:ハルーワソング
牝馬
募集価格:1600万
預託予定先:友道康夫厩舎(栗東)
半兄にフレールジャックやマーティンボロ(ともに父ディープインパクト)がおり、近親を見ても優秀な母系を持つ本馬ですが、本馬を評価するポイントは主に2点。「種牡馬」と「母の高齢」、この2点をどう見るかでしょう。
本馬出生時は母18歳。一般のセオリー的にはそろそろ敬遠したくなる年齢ではあります。では、果たして年々産駒の成績が下がっているのか?
最初のチェックポイントは「馬体重」です。
本馬は384kgとかなり小さくでました。半姉ベルディーヴァ(父ダイワメジャー)や半姉シャンドランジュ(父マンハッタンカフェ)にしても430kg、同じディープブリランテ産駒の牝馬であるポロンナルワの2014の437kgと比較しても、かなり小さくでたので、ここは母の繁殖力の低下を疑う必要はあります。
もう少し深く分析するために兄姉の成績を見ていくと、ここしばらくは中央勝ちから遠ざかっているのですが、逆に違う視点に気づきます。
それは「ディープインパクト産駒の2頭だけ異質な活躍をしている」という点。
前記のフレールジャックやマーティンボロだけ突出した成績を残しており、母の年齢という問題以上に、ディープインパクトとの相性の良さに注目をしたほうが面白いかもしれません。そして今年はディープの息子であるブリランテとの仔、これがどう出るのか今後のディープブリランテの評価を見ていく上でも重要なポイントになってきそうです。
走りとしては極上のキレ味で他馬を一瞬で抜き去ったディープインパクト、一方、好位から競馬をしてダービーでも長い直線を粘り切ったディープブリランテ。イメージとしては対照的な2頭ですが、血統的にディープインパクトの資質の高さを受け継がせる種牡馬なりえるのかどうかという観点でこの馬はチェックしていきたい素材です。
(文=桜木悟史) @satoshi_style
——————————————
※出資判断はご自身の責任でお願いいたします。責任は負いかねます
※写真などはクラブの許可を得て掲載しております
▼2014年産の他の診断も見てみる
http://pog-info.com/archives/category/clubhorse/carrot2014
←他のサイトも見てみる
▼各種データはこちらを参考にしています
![]() 種牡馬辞典(2015-2016) |