これまで長年、POGを運営してきた経験や、独自のデータ・傾向分析から競走馬への出資に関する考え方をお伝えします(当診断記事シリーズを初めてご覧になられる方は先に こちら に目を通して頂けると幸いです)
<出資馬選びの方向性>
・募集価格に対する賞金回収率を重視
・クラブ内世代トップ10を目指せるか?
<主な分析ファクター>
・種牡馬傾向、性別による傾向
・厩舎力、厩舎傾向
・DVDでの動き(怪我のリスク)
サンタテレサ
父:ドリームジャーニー
母:アビラ
牝馬
募集価格:2400万
預託予定先:池江泰寿厩舎(栗東)
この馬は会員間の情報のやり取りを見ていても、かなり人気が集中しそうな気配があります。
父ドリームジャーニー産駒は頭数が少ないですが、現2歳のエスティタート(母スキッフル)が新馬戦を快勝、価格が安い中で鮮烈な存在感を示しつつあります。
その中で今回、キャロットクラブでは唯一の募集となった本馬ですが、馬体を見ても前脚の出がスムーズですし、後脚の踏み込みも深く、測尺も理想的な数値。本年の関西の募集馬の中ではベスト3に入る好馬体だと思います。
血統的にも、今年の桜花賞馬レッツゴードンキやドゥラメンテと同じNorthernDancerの5×5×5のクロスを持つなど、底力も感じる配合ですのでこの価格であれば積極的に出資を申し込みたくなる1頭です。
強いて不安材料を挙げるならば、半兄ブラパジシャン(父ステイゴールド)は体質の弱さから3歳8月にデビュー、さらに半兄ジェベルムーサ(父アグネスタキオン)も重賞勝ちばかりがフォーカスされますが、8ヵ月の休養があるなど少し体質に弱さもあるので、このあたりの遺伝的な弱さは頭に入れておきたいところ。
昨年までは「池江厩舎の牝馬」という時点でマイナス評価にするところでしたが、ミッキークイーンのオークス勝ちなどジンクスは払拭されつつありますので、現時点では体質の弱さに対する懸念以外ほとんど不安材料はないとみていいでしょう。
父の産駒がまだデビューしたばかりなので、どこまでポテンシャルが高いのかは想像できませんが、重賞・G1の舞台に立てるだけの期待はしてもいいように思います。これは素直に高く評価しておきたいと思います。
(文=桜木悟史) @satoshi_style
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※出資判断はご自身の責任でお願いいたします。責任は負いかねます。
※写真などはクラブの許可を得て掲載しております
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