「ネオユニヴァース産駒はダート替わりで狙え」という格言は有名だが、最近、それと似た妙味をもたらしている種牡馬がいる。それがディープスカイだ。
ディープスカイ産駒というと、今年の皐月賞・ダービーに出走したスピリッツミノルが思い出されるが、産駒の傾向を分析してみると意外とダート適性が高い。
ディープスカイ産駒のダート適性
こう感じた理由は、最近、2歳戦でディープスカイ産駒のダートでの好走が目立つからだ。たとえば矢作厩舎のキョウエイギアは新馬戦が3着、その後の未勝利戦でTapit産駒のラニを抑えて勝利するなど存在感がある。それがディープスカイ産駒について分析するきっかけとなったのだが、調べてみるとなかなか面白いことがわかった。それは「芝で惨敗していた馬が、ダートに替わって上位争いをする」傾向が多いのだ。
たとえば、古馬で如実にこのデータに当てはまるのがキャンバスだ。
芝で3戦走るもいずれも2秒以上離されて門別へ移籍。しかし、そこでダート適性を発揮して中央に復帰。中央では500万,500万,1000万と3連勝を決めている。
2歳でもサウンドスカイが3戦目のダート替わりでしっかり勝ち上がっている。
血統のポイント
しかし、ただダート替わりを狙うだけでなく、もう少し絞るために見ておきたいのが「母父の系統」。母父にあたる種牡馬がダート寄りだとこの傾向が強くなる。上記の例でいえばキャンバスの母父はフォーティナイナー、サウンドスカイの母父はGoneWest。ダートで評価が高い種牡馬だ。
●芝で負けが続いている
●母父がダート馬を多く輩出している種牡馬
この2点が揃っているディープスカイ産駒がダート替わりでレースに出てきた時は注目して頂きたい。
ちなみにディープスカイ産駒のダート適性はオープンクラスでも通用する素質を秘めている。タマノブリュネット(母父ジェイドロバリー)は今年のレパードSで3着。
ここでもう少し視野を広げてみると、同じくアグネスタキオン系統のアドマイヤオーラ産駒もジャパンダートダービーを制したクロスクリーガーを輩出している。「アグネスタキオン産駒の種牡馬からはダート巧者が生まれやすい」ということは今後覚えておいて損はないだろう。
(文=桜木悟史) @satoshi_style
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2015年10月17日 01:24
キャンバス懐かしいですね(現役ですけども)。
ディープスカイ初年度、期待して指名した馬です。
新馬の惨敗→即去勢の流れから、気性面の問題は覚悟していましたが
結局は、ダート馬だったというのが大きかったんでしょうね。
走るという関係者の評価に、間違いはなかったですね。
最近は、彼(?)から自信を持って買えて、嬉しい限りです。