5/13(金)に東京・大手町で開催された『週刊Gallop』主催のPOGドラフト会議に参加してきました。そこで入手した情報をお届けしたいと思います(詳しい内容は5/30発売の『週刊Gallop』でもお読み頂けます)。
今回の会議では、『週刊Gallop』の和田稔夫記者、渡辺武仁記者、『サンケイスポーツ』の板津雄志記者の3名が牡馬3頭、牝馬3頭の合計6頭を指名するという形式で行われました。今回はこの3名の記者が指名した馬の情報を紹介します。
◎和田記者 2位指名
レイデオロ
父:キングカメハメハ
母:ラドラーダ
牡馬
入厩予定:美浦・藤沢和雄厩舎
◆会議内でのコメント
(モクレレが獲られてしまったことを受けて)この順位でとるつもりはなかったが、ハズレということはないだろう。相手が強くなってきた時にどうか? 距離の融通がきけば皐月賞までは楽しめる。(母・兄を管理した)藤沢調教師はこの血統を知り尽くしている。藤沢厩舎は取材していて毎年「今年はいいよ」と答えてくれるが、今年はラインナップ的に本気を感じる。いよいよ牡馬クラシックを獲ってくれるのではないかと期待(和田)
◆情報局の見解
本馬は私の出資馬ですが、和田記者のコメントは的確な評価ではないでしょうか。
半兄ティソーナ(父ダイワメジャー)も3連勝でG1へ駒を進めるも、NHKマイルCでは出遅れもあって17着。仮に出遅れなかったとしても好勝負できていたかは微妙です。
ですから、毎年キャロットクラブでベスト3に入るほどの人気を集める繁殖牝馬の仔ですが、繁殖のポテンシャルを過信したくはないところ。ハズレということはないでしょうが、相手が強くなった時に真価が試されそうです。
配合的には、サンデーサイレンスの血を一切含まないという配合。統計的にはクラシックを目指すPOGではマイナス評価となります。
ただし半兄から父がキングカメハメハに変わったことで距離の融通は利きそう。募集当時は2000~2400mぐらいに対応できそうな馬体でしたが、今年1月ごろの写真では体がマイラー寄りになっていたので時間が経つにつれてレディブロンド-ラドラーダのようにマイラー寄りになっていく可能性はありそうです。
あと近況についてお話しすると、すでに14-14のペースにも対応しており、前に馬がいると抜かしにかかるような部分があるものの、その課題も徐々に解消されているとのこと。
今回のドラフト会議では具体的なデビュー予定は出てきませんでしたが、同厩のラボーナが札幌デビューを予定していることから、こちらは使い分けで新潟開催でのデビューとなるかもしれません。5月中の入厩を予定。
(文=桜木悟史) @satoshi_style
各記者の指名馬リスト
◇渡辺武仁記者
フローレスマジック(マジックストームの2014)【メス】
アルアイン(ドバイマジェスティの2014)【牡】
ミスエルテ(ミスエーニョの2014)【メス】
サトノアーサー(キングスローズの2014)【牡】
サトノヴィクトリー(ジョコンダ2の2014)【牡】
グラニーズチップス(ココシュニックの2014)【メス】
◇和田稔夫記者
ラボーナ(ハッピーパスの2014)【牡】
レイデオロ(ラドラーダの2014)【牡】
エディフィス(シーズオールエルティッシュの2014)【メス】
ハウメア(ダイヤモンドディーバの2014)【メス】
レジェンドセラー(トップセラーの2014)【牡】
アルミレーナ(ナイトマジックの2014)【メス】
◇板津雄志記者
トゥザクラウン(トゥザヴィクトリーの2014)【牡】
モクレレ(アパパネの2014)【牡】
ルーズベルトゲーム(サプレザの2014)【メス】
ミリッサ(シンハリーズの2014)【メス】
フュージョンロック(シャピーラの2014)【牡】
コロナシオン(ブエナビスタの2014)【メス】
※リンクを押すと各馬の解説記事へと移動できます
▼『丸ごとPOG』も併せてお読みください
![]() 丸ごとPOG2016-2017 (週刊Gallop臨時増刊) |