これまで長年、POGを運営してきた経験や、独自のデータ・傾向分析から競走馬への出資に関する考え方を書いていきます(当シリーズを初めてご覧になられる方はまず こちら に目を通して頂けると幸いです)
<出資馬選びの方向性>
・募集価格に対する賞金回収率を重視
・クラブ内世代トップ10を目指せるか?
<主な分析ファクター>
・血統・配合、種牡馬傾向、性別傾向
・厩舎力、厩舎の方針、厩舎データ
・DVDでの動き(故障・怪我のリスク)
ペルネッティア
父:ノヴェリスト
母:ペルレンケッテ(7歳)
母父:ディープインパクト
5代目までのクロス:Lagunas 3×4、Surumu 4×4、Literat 5x5x5
牝馬
募集価格:1,600万円
預託予定先:美浦・尾形和幸厩舎
▼参考記事:新種牡馬分析[ノヴェリスト]
http://pog-info.com/archives/2731
ノヴェリスト産駒はキャロットクラブ6頭、シルク0頭、しかもキャロットクラブの6頭はすべて母親優先対象ということで、ネガティブに捉えればキャロットクラブに押し付けられたという解釈も可能。現段階では馬産地のノヴェリスト産駒への評価はあまり高くないという前提で見ていく必要があります。
今回のキャロットの6頭のノヴェリスト産駒の中で一番挑戦的な配合をしているのが本馬かと思います。父母ともにドイツ血統でLagunasとSurumuのクロスを重ねる配合となっています。血統こそまったく異なりますが、近年ではキャロットだと相似配合でリオンディーズが成功しています。相似配合には体質や気性面のリスクは伴いますが、その分、成功した場合の爆発力は相当なもの。本馬は三振かホームランタイプと見ています。
ちなみに本馬はもう少し血統表を広げてみるとNijinskyの5×6のクロス持ち。このクロスはリオンディーズや桜花賞馬レッツゴードンキとも共通。このあたりからも少し気性面がキツめに出て、マイル路線あたりでの活躍も期待したくなりますが、どうなるでしょうか。
上記の新種牡馬分析の中で「母方の5代目までにNorthern Dancerが入っているのが好ましい」と書きましたが、本馬の場合は5代目までにはありませんが、6代目以降から細かくNorthern Dancerの血を汲んでいますので日本の馬場にも対応できそうな予感はあります。
(文=桜木悟史) @satoshi_style
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※出資判断はご自身の責任でお願いいたします。責任は負いかねます
※写真などはクラブの許可を得て掲載しております
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http://pog-info.com/archives/category/clubhorse/carrot2015
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