これまで長年、POGを運営してきた経験や、独自のデータ・傾向分析から競走馬への出資に関する考え方を書いていきます(当シリーズを初めてご覧になられる方はまず こちら に目を通して頂けると幸いです)
<出資馬選びの方向性>
・募集価格に対する賞金回収率を重視
・クラブ内世代トップ10を目指せるか?
<主な分析ファクター>
・血統・配合、種牡馬傾向、性別傾向
・厩舎力、厩舎の方針、厩舎データ
・DVDでの動き(故障・怪我のリスク)
ムールヴェードル
父:ダイワメジャー
母:ヴァンドノワール(19歳)
母父:ヘクタープロテクター
5代目までのクロス:なし
牝馬
募集価格:2,000万円
預託予定先:美浦・手塚貴久厩舎 (調教師データ分析)
ダイワメジャーとミスプロ系の相性はそこまで悪くなく、5代目までにクロスはありませんが、母母方のSir IvorがHaloとのニアリークロスになるので、スピード面ではあまり不安はなさそうです。
この母系とダイワメジャーの相性に関しても、近親のアストラエンブレム(サウジアラビアRC3着)で結果が出ているので、合わないということはないでしょう。
この牝系でポイントになるのはVaguely Nobleで、ダイワメジャー産駒でVaguely Noble持ちの馬をあげると、ダイワマッジョーレ(京王杯SC)、ラブリープラネット(京王杯2歳S3着)、そして前述のアストラエンブレム。東京の1400~1600mあたりに強そうなイメージです。
本馬の取捨選択で気にしておきたいのは母の年齢。本馬出生時に19歳ということで、これは一般的には少し割り引く材料。兄姉の成績をみても、ブラックエンブレムを輩出したころから比較すると右肩下がりになっており、繁殖能力の低下は考慮しておくべきでしょう。
馬体を見る目に一切自信はありませんが、本馬に関してはトモのボリュームが寂しく、またDVDの動きも前後ともに脚の可動域がやや狭いように感じました。
(文=桜木悟史) @satoshi_style
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※出資判断はご自身の責任でお願いいたします。責任は負いかねます
※写真などはクラブの許可を得て掲載しております
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