これまで長年、POGを運営してきた経験や、独自のデータ・傾向分析から競走馬への出資に関する考え方を書いていきます(当シリーズを初めてご覧になられる方はまず こちら に目を通して頂けると幸いです)
<出資馬選びの方向性>
・募集価格に対する賞金回収率を重視
・クラブ内世代トップ10を目指せるか?
<主な分析ファクター>
・血統・配合、種牡馬傾向、性別傾向
・厩舎力、厩舎の方針、厩舎データ
・DVDでの動き(故障・怪我のリスク)
インボルク
父:ステイゴールド
母:スプリングシーズンⅡ(10歳)
母父:Dansili
5代目までのクロス:Hail to Reason 4×5、Northern Dancer 5×5
牡馬
募集価格:2,400万円
預託予定先:美浦・木村哲也厩舎
ステイゴールド産駒は総じてNorthern Dancer系の血との総じて相性がよくDanzigの血を汲むこの母とは相性が良さそうに見えます。実際、Danzig系の牝馬との組み合わせからは、フェノーメノ(天皇賞春)やシルクメビウス(東海S)が誕生しています。
しかし血統表を見ていて気になるのは母母方にあるMr.Prospecterの存在です。ステイゴールドとMr.Prospecterの相性そこまでよくなく、特に牡馬は重賞以上で目立った結果を残せていません。この原因は一説によると、Mr.Prospecterの血が入ると非力な部分が出てしまい、特に牡馬同士の争いだと苦労するという見解もあるそうです。ただ本馬に関しては測尺を見る限りは極端に小さく出たということはなさそうなので、上記のような心配はあまり必要ないかもしれません。
個人的にはDVDを見た印象があまり良くなく、これまであまり見たことがない感じで脚がくねくねしているように見えました。こういう印象はあまり前例がないのでジャッジしづらいですが、筆者は故障リスクを高めに見積もりました。
(文=桜木悟史) @satoshi_style
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※出資判断はご自身の責任でお願いいたします。責任は負いかねます
※写真などはクラブの許可を得て掲載しております
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